今年も各メーカーから数多くの新型車が発表・発売されます。そんな新型車を私たちがまず目にするのはテレビやネット、雑誌などメディアに掲載されたCMなどの広告ではないでしょうか。その広告で躍動する名・迷キャッチコピーたちが私たちの購買意欲を掻き立てるかもしれません。
本企画ではそんな皆様のクルマ購入にも少なからず影響を与えた名・迷キャッチコピーをご紹介しつつ、その時代やそのモデルの成り立ちにも触れていこうと思います! 最新から懐かしのキャッチコピーを皆様と思い出しつつ、次世代にも伝えていけるか? さあレッツトライ!!
文/たかし.2 、ベストカー編集部
今回のお元気度/★★★★★
■問題!!
さて、今回は1980年代からの問題です。バブル期は日本車も黄金時代だった……といえるかと思います。潤沢な予算から国際的ベンチマーク車に肉薄できる日本車も出現。またシェア獲得競争からさまざまな車種が現れたのも事実。今回はそんななかで当時、「技術の日産」からこの時代の名キャッチコピーの代名詞とも言われたものをピックアップ! さあ今日もレッツトライ!!
■答えは??
正解は「日産初代セフィーロ」でした。初代セフィーロは1988年登場のA31型。今や日産セダンの最後の砦「スカイライン」の兄弟車として誕生。(当時ローレルも含めて3兄弟車)そのなかでは知名度が浸透せず人気は低迷。
人気挽回を期し、2代目は大型FFセダン「マキシマ」へ兄弟車を変えて1994年に登場。当初その劇的な変化に戸惑いもありましたが、シンプルなデザインとで広大な室内がウケて人気車に。ただ、その後は日産の統廃合にもまれるだけもまれた挙句、2003年にティアナへその座を譲りました。
そんなセフィーロですが、初代はかなりデザインコンシャスなモデルであったうえ、キャッチコピーやCMも斬新。当時売れっ子のコピーライター糸井重里氏考案の「くうねるあそぶ」、そしてCMでは井上陽水氏が「お元気ですか?」と問いかけてくる「間」が当時働きづめの日本人の生活感にはなかったことだったのか、大きな話題となりました。今の時代にもパッと出てきたら結構話題になるのでは? と思うほどキャッチ―な名コピーだったと思います。