「高級クロスオーバーSUV」という新たなジャンルを開拓し、世界のあらゆる自動車メーカーに影響を与えた、トヨタ「ハリアー」。現行型は2020年6月に発売された4代目であるが、新型コロナウィルス感染拡大や世界的な半導体不足の影響により新車のデリバリーが大幅に遅れ、ハイブリッドモデルだと納車までに1年以上かかるという。
1年も待てないとなると中古車を探すしか手はないが、ハリアーの中古車を探すならばおすすめしたいのが先代ハリアーだ。先代ハリアーの得する買い方売り方をご紹介しよう。
文:立花義人、エムスリープロダクション
写真:TOYOTA、Adobe Stock
2017年のマイチェン後のガソリンモデルを選ぶべし!!
現行型に切り替わってから間もなく3年が経とうとしているハリアーだが、先代であってもライバル不在のシティ派SUVとして、まだまだ存在感は抜群。中古車価格も落ち着いている一方で、リセールも、現時点では3年落ちで60%以上、5年落ちでも50%程度のリセールを期待することができる(平均的な走行距離の場合、詳しくは後述)ので、ハリアーの中古車ならば、現行型よりもむしろ先代のほうがおすすめだ。
先代ハリアーで残念なのはハイブリッドモデルでFFが設定されていなかったこと。ハイブリッドなので燃費はよいものの、(ハイブリッドかつ4WDということで)購入価格が高くなりがちなので、総合的な支払額とリセールを考慮するとガソリンのほうがお得、性能もFFモデルで十分に快適だ。
買いのモデルの年式とグレードについては、2017年6月以降の後期型がおすすめだ。2015年12月にデビューした先代ハリアーは、2017年6月のマイナーチェンジで、2.0Lターボモデルが追加され、先進安全運転支援システムの機能強化、パワーバックドアの機能向上やセンターディスプレイのサイズ拡大、内外装のブラッシュアップが実施されているため、現代的な装備という意味でも、リセール狙いという意味でも、後期型を選ぶほうがよい。
グレードはプレミアム以上、カラーはホワイトパールかブラック
グレードは大きく分けると下からエレガンス、プレミアム、プログレスとなるが、中間グレードの「プレミアム」以上であればLEDシーケンシャルターンランプ、LEDコーナリングランプ、パワーバックドア、スマートエントリーなど、ハリアーなら必須といえる装備が付くので、こちらを選びたいところ。
ボディカラーは「ホワイトパールクリスタルシャイン」か「ブラック」が人気なので意識して選びたい。モデリスタの純正エアロパーツは人気アイテムなのでプラス査定が期待できる。またサンルーフも査定でプラスとなるアイテムなので、付いた個体を選ぶとよいだろう。ただし、社外品でチューンしているような個体は、評価が下がってしまいがちなので、なくてもよいのなら価格が安くても避けたほうがよい。
現在の中古車相場は、2018年式がおよそ230~350万円、2019年式が240~380万円、2020年式が260~360万円(2.0Lガソリン、FFモデル、距離3万キロ以下で検索、下記のリンクで詳細を見ることができます)。2018年式であっても高額となっていることがお分かりだろう。
■ハリアー 2018~2020年式、ガソリン、FF、3万キロ以下
コメント
コメントの使い方