北米で販売するフラッグシップSUVのマツダ CX-90を公開。新開発の3.3L、直6ガソリンターボのスペックはマツダ車史上最強の340hp/51kgm!! 期待感が膨らむが、なんで今? 電動化を推進している時代に逆行していないか?
※本稿は2023年2月のものです
文/鈴木直也、写真/MAZDA、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年3月10日号
■マツダの屋台骨を支える内燃機関車
直近で年間110万台クラスのマツダが、VWグループみたいに一気にBEVに舵を切って生き残れるかというと、まぁ100%ムリ。
日銭を稼いでくれるのは110万台の内燃機関車。それが2035年にフィナーレを迎えるとしてもまだ10年以上の商品寿命があるわけで、そこから生み出されるキャッシュフローなしに巨額の投資を必要とするBEVへの移行はおぼつかない。
つまり、自社の体力や市場環境を現実的に見据え、徹底的にリスクマネジメントを考慮した結果、マツダは内燃機関で残存者利益を取りにゆく戦略を選んだということなんじゃないかな?
最重要市場たる北米で勝負を賭けるには、魅力的な内燃機関が必須。新開発の3.3L、直列6気筒ガソリンターボ「e-SKYACTIV G」のスペック(最高出力340hp/最大トルク51kgm)は、そのために絶対必要な武器だったというわけだ。
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