花粉の次は黄砂かよ! 春のドライブを台無しにする大敵はこう乗り越えろ!

花粉の次は黄砂かよ! 春のドライブを台無しにする大敵はこう乗り越えろ!

 花粉だけでもヘロヘロなのに、近頃は黄砂まで飛んできてとんでもない状態の日本列島。しかし悩んでばかりもいられない。花粉や黄砂に負けずに春のドライブを楽しもう。その対策とテクニックを紹介する!

文/藤田竜太、写真/Adobestock(トビラ画像=miiko@Adobestock)、シャープ

■まずボディに付いている花粉を洗い流せ!

洗車機にかける前に高圧の水で花粉を洗い流そう(supaleka@Adobestock)
洗車機にかける前に高圧の水で花粉を洗い流そう(supaleka@Adobestock)

 この時期、クルマに乗る度にうんざりするのが花粉と黄砂。洗車したばかりなのに、ボディは黄色っぽくなっているし、フロントガラスも汚れて視界が悪い……。とりあえずウォッシャー液を出して視界だけは確保しても、黄色っぽくダスティなボディを見ると、クルマ好きほど気が滅入ってしまう。

 とくに黒やグレーなど黒っぽいボディのクルマは、花粉や黄砂の付着が目立つが、洗車をしても一晩で元に戻ったりするので、やる気が失せるのも仕方がない。

 しかし、花粉も黄砂も放っておくとボディを痛める要因となり、クルマにとっては大敵なのできちんと対策しておくことが肝要だ。

 スギやヒノキ花粉は直径30~40μm(1μm=0.001mm)で、乾燥しているときでも粘着性があるが、水分を含むことでペクチンという成分を分泌し、粘着力が強くなる。

 そもそもペクチンはレモン、オレンジなどのかんきつ類やりんごなどの果皮に含まれる天然の「ゲル化剤」で、成分は酸性。

 酸性なので、ボディに吸着すると塗装面を浸食し、さらに水分を吸収した花粉が乾燥するとき収縮するので、さらにボディを痛める原因になる。花粉をつけたままにしておくと、ますます頑固で落ちにくくなり、シミになりやすいので厄介だ。

 それを防ぐには、屋根・シャッター付きのガレージにしまっておくか、ボディカバーを掛けておくのが理想だが、そうでない場合は小まめに洗車するしかない。

■花粉は水を含むと手ごわくなる!

花粉は水を含むとクルマを傷めやすくなる(shootingtheworld@Adobestock)
花粉は水を含むとクルマを傷めやすくなる(shootingtheworld@Adobestock)

 花粉を落とすための洗車のポイントは以下の通りだ。

・雨の降る前に行なうこと(ペクチンが分泌される前)
・たっぷりの水を使って、最初によく花粉を流すこと(高圧洗浄がおすすめ)
・できればお湯で洗うこと(ペクチンは熱に弱い。熱湯はNGだが70度ぐらいのお湯をかけると花粉のシミが取れる。ウラ技としては、夏日になるまで待って、炎天下でボディを熱し、ペクチンを分解させてシミを取るという方法も!?)
・シャンプーの濃度は濃いめにして、たっぷり泡立ててから洗車して、最後に念入りにすすぎをすること。花粉が飛来する前に、ボディコーティングをかけておくのも有効だ。

 スギ花粉は2~4月、ヒノキ花粉は3~4月、ブタクサ花粉は8~10月はピークと言われているので、スギ花粉が飛ぶ前に、ガラスコーティングを施工するのがいい。コーティングすることで、花粉の定着を防ぐことができる。

 通常、コーティングは1年ほど効果が持続するはずなので、年に1度のコーティングで、花粉によるダメージを軽減することが期待できる。

 加えて、フロントウインドウやリアウインドウに撥水剤を塗布しておくと、花粉が付着しづらくなる。これも花粉シーズンと梅雨入り前に念入りに行なっておきたいところだ。

次ページは : ■車内の花粉はこうして追い出せ!

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