花粉の次は黄砂かよ! 春のドライブを台無しにする大敵はこう乗り越えろ!

■車内の花粉はこうして追い出せ!

シャープの車内用空気清浄機<strong>IG-HCF15</strong>
シャープの車内用空気清浄機IG-HCF15

 もうひとつ、花粉についてはボディだけでなく、車内の花粉対策も重要なポイント。

 まずは車内に花粉を持ち込まないように、クルマに乗る前、上着や鞄の表面をはたいておく。ポリエステルなど、表面がさらっとしている花粉が付着しにくい服を選ぶのも肝要だ。

 そして季候がいい日も、花粉が飛んでいる季節は窓を開けて走らないこと。ダッシュボードに粒子が浮いているように見えたら、ウエスやウエットシートで水拭き。エアコンの吹き出し口などは、マイクロファイバー製のモップなどがおすすめだ。

 シートなどは粘着クリーナーや掃除機で花粉を取り除く。粘着クリーナーは、クルマに乗る前、上着やパンツの表面をコロコロして、花粉をとるのにも重宝する。その他、花粉除去スプレーや光触媒コーティング、クルマ用の空気清浄機を併用するとドライブの快適度も上がる。

 忘れてはならないのが、エアコンのフィルターの交換。クルマ用のエアコンのフィルターは結構優秀で、花粉の侵入を強力にブロックする。一方で集塵性能が高いということは、それだけ目が詰まりやすいわけで、やはり1年に1度あるいは1万kmごとを目安に交換しよう。

 タイミングとしてはスギ花粉、ヒノキ花粉のシーズンが終わり、エアコンの使用頻度が増える梅雨入り前がおすすめ。

 汚れたフィルターではエアコンの風量も弱くなるし、異臭の原因にもなる。工賃と合わせて数千円で済むはずなので、エアコンのフィルターは毎年交換したい。

■黄砂はボディを傷つける。洗車の前に高圧洗浄を!

黄砂が付いたままうっかりウェスなどで拭いてしまうとボディを傷付ける(Rummy & Rummy@Adobestock)
黄砂が付いたままうっかりウェスなどで拭いてしまうとボディを傷付ける(Rummy & Rummy@Adobestock)

 そしてもう一つの大敵、黄砂について。黄砂は中国のゴビ砂漠やタクマラカン砂漠の砂塵が砂嵐などで上空に巻き上げられ、偏西風に乗ってはるばる日本にまで風で運ばれてくる現象。毎年4月がピークとされている。

 黄砂のサイズは約4μm。花粉のおよそ1/10とかなり細かいのが特徴。粒は小さいが、石英・長石・雲母・方解石など、鉱物粒子で構成されていて、硬くて鋭利。そのため黄砂の付いたボディをうっかりウエスで水拭きなどしてしまうと、表面をかなり傷つけてしまう可能性がある。

 したがって、黄砂が降ったあとも、最初に高圧洗浄機などを使って、表面の黄砂を一通り洗い流してから、洗車に取りかかるのが大事だ。

 黄砂も雨が降って乾くと、粘土質の部分の影響でボディから剥がれにくくなるので、雨が降る前に強い流水で洗い流すのがポイントとなる。

 いずれにせよ、花粉や黄砂は放置せず、ボディに付着していることに気づいたら、小まめにケアしておくのがクルマのコンディションを保つコツになる。うまく対処して、春のドライブを乗り切ろう。

【画像ギャラリー】目と鼻がグジョグジョ! 花粉&黄砂を追い払うポイントはこれ!(6枚)画像ギャラリー

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