カーフィルム加工で違反になることも! クルマへの影響も甚大!!
紫外線は体だけではなくクルマの劣化をももたらす。塗装面の劣化が進み、色褪せ、塗装の剥げなどを引き起こす。また、樹脂製パーツやゴムパーツの劣化も加速度的に進んでしまう。
車内の内装の劣化も深刻に。特に本革シートは変色、色褪せ、ひび割れを引き起こす。
紫外線から塗装を守るにはボディコーティングが最も効果的。加えて、屋外駐車の場合はボディカバーをかけるようにしたい。
車内の内装を守るためには、リアやサイドのウィンドウにはUVカット効果のあるカーフィルムを貼る、フロントガラスにサンシェードを置くなどの対策を。
注意してほしいのは、運転席・助手席の側面ガラスは可視光線透過率が70%以上のカーフィルムではないと違反となる点。DIYで施工する場合は、可視光線透過率をしっかり確認しよう。
目から紫外線が入ると疲労感が増す!?
目も日焼けするということは耳にしたことがあると思う。スキー場などでサングラスをしていなかったり、UVカット率が低いものを着用していると目が充血して雪目といったものに陥ることがある。これも紫外線のしわざ。
しかし、これはスキー場に限ったことではなく、クルマの運転中などでも長時間にわたり紫外線を浴び続けると同様の事態が発生するおそれがある。長年、こういった状態が続くと白内障に罹患するリスクが高くなる。
目から紫外線が入ることの問題は他にもある。実は、疲労感も増すことが医学的にあきらかになっているのだ。目から紫外線が入ると脳はストレスを感じて疲労物質を大量に分泌する。結果、UVカット機能がついたサングラスを着用するなどの対策をしないと、晴天時は運転疲れが早期に訪れることになるのだ。
さらに恐ろしいのは、目から紫外線が入ると脳は肌を黒くする原因のメラニンを大量に生成するように指令を出す。つまり、日焼け止めを塗っていても目から紫外線が入ると肌が黒くなったり、シミができてしまうということだ。
UVカットガラスは万能ではない
近年、UVカットガラス装着車が増えているが、これも決して万能ではない。JAFのユーザーテストでも、UVBはかなりの量をカットできるため日焼けを防ぐことはできるが、UVAに関しては防ぎきれない可能性が指摘されている。
UVAは既出のとおり、肌や目の奥底にまで届いて細胞を傷つける特性があるUVB以上に恐ろしい光線。
ちなみに、UVカットガラスが装着されているとしても、UVカット率がどのくらいなのかを確認するのは必須だ。スーパーUVカットガラスであれば紫外線カット率は約99%だが、通常のUVカットガラスの場合は約90%前後。10%でもカットしきれない紫外線があれば、長時間の運転では日焼けをしてしまう。
サングラス選びには細心の注意を
紫外線から目を守り、運転疲れを緩和するのに最善のアイテムはサングラス。ただし、UVカット機能が不十分なファッションサングラスの着用はまぶしさはある程度防げるが、紫外線の害から目を守る効果はゼロどころか逆効果になるおそれが……。
特にUVカット機能が低いにもかかわらずレンズの色が濃いサングラスは絶対にNG! 濃い色のレンズは目に入る太陽光の量を減らすため瞳孔が開いてしまう。それが災いして逆に大量の紫外線が目に入り込んでしまうのだ。
少なくとも、運転をするときにはUVカット率99%のものを着用することは必須だ。
とにかく、紫外線は季節に関係なく地上に降り注いでいる。体とクルマの健康寿命を延ばすうえで、紫外線対策は四季を通じて抜かりなく行うことは必須なのだ。
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コメント
コメントの使い方紫外線は有機物の結合手を選択的に切断して劣化させます。塗装、樹脂、ゴム、繊維、皮革を長持ちさせる為には、紫外線を遮る事が効果的です。巧みに設計されたボディカバーを使用しましょう。数年で、カバーは驚くほど劣化し、ボロボロになり、クルマの有機物を守ってくれる。洗車の回数も減らせるボディカバー、おすすめします。