■評価の高いシビックe:HEVの派生SUV!/ホンダ ZR-V
足回りにキッチリお金をかけているため、乗るとその上質さに驚く。2000ccエンジンを使うハイブリッドは乗り心地と同じく滑らかで燃費もいい。ご予算に余裕あるなら好ましいと思う。一方、1500cc直噴ターボを選ぶとパワフル。車重が軽く、出力だって大きい。
燃費はハイブリッドの半分近くになってしまうけれど、走る楽しさを期待しているなら大いに迷うところ。4WDはハイブリッドもイマドキ珍しい前後を繋ぐプロペラシャフトがあるタイプ。
■装備&コスパの評価
全長は4570mm、全幅は1840mmだからミドルサイズだが、外観に引き締まり感が伴うため、コンパクトSUVに見えてしまう。そのために最も安価なグレードが約300万円の価格では割高に思えるが、主要なメカニズムやプラットフォームはシビックと共通だ。運転すると価格にも納得できる。
外観で損をしているクルマの典型だがe:HEV・Xは買い得だ。
●いいところ
・驚くほど上質な乗り味(国沢)
・シビックe:HEVより買い得(渡辺)
●イマイチなところ
・1500ccの燃費は改善が必要(国沢)
・コンパクトSUVに見える外観(渡辺)
●ホンダ ZR-V e:HEV・2WD主要諸元
・全長×全幅×全高:4750×1840×1620mm
・車重:1560kg
・最小回転半径:5.5m
・パワーユニット:2L、直4(141ps/18.6kgm)+モーター(184ps/32.1kgm)
・燃費:22.1km/L
・価格:329万8900円
■直6+FRベースというマツダの新たな提案!/マツダ CX-60
CX-60はPHEV&マイルドハイブリッドを採用したパワーユニットと、純エンジン車と大きく2つのグループに分けられる。
前者について言えば熟成不足感が強く、パワーユニットは変速ショックなど大きくギクシャクしがち。足回りも滑らかに動かず、かといって大きい入力だとフニャフニャ。私なら改良を待つ。
一方、純エンジン車はディーゼルもガソリンも評判がいい。変速ショックは気にならず、サスペンションもしっかり動く。動力性能は圧倒的に3.3Lのディーゼルです。
■装備&コスパの評価
パワーユニットは電動機能を備えない直列6気筒ディーゼルが割安だ。マイルドハイブリッドは、装備の違いを補正しても、ノーマルタイプのディーゼルに比べて約40万円高い。フルハイブリッド並みだ。
グレードは、Sパッケージではインパネなどの質感が低い。XD・Lパッケージがお薦めだ。
●いいところ
・トルクフルな3.3Lディーゼル(国沢)
・XD・Lパッケージの競争力(渡辺)
●イマイチなところ
・電動モデルの乗り心地の悪さ(国沢)
・Sパッケージ以下は内装に不満(渡辺)
●マツダ CX-60 XD Lパッケージ・4WD主要諸元
・全長×全幅×全高:4740×1890×1685mm
・車重:1860kg
・最小回転半径:5.4m
・パワーユニット:3.3L、直6(231ps/51.0kgm)
・燃費:18.5km/L
・価格:422万9500円
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