最もコンパクトなボディによる操縦安定性の高さ
前出の本間氏によると、新型クラウンスポーツは、「俊敏でスポーツな走りが楽しめる、新しい形のスポーツSUV」を開発目標にしてきたという。そのポイントとなったのはリアセクションだ。
クラウンスポーツのサイズは、全長4710mm(-220)×全幅1880mm(+40)×全高1560mm(+20)、ホイールベースは2770mm(-80)と公開されている(カッコ内はクラウンクロスオーバー比)。ホイールベースが80mmも短縮されているぶん、後席の居住性は、正直なところ狭さを感じる。特に後席の頭部周囲は圧迫感と閉塞感があり、長く乗っているのは少々辛い。
ただ、このホイールベース短縮(具体的には、フロント車軸からBピラーまではクロスオーバーと寸法は一緒、リア車軸を80mm前方へ詰めた)と、リアオーバーハングの短縮(-140mm)によって、新型クラウンスポーツは、運動性能の根幹となる慣性諸元の最小化と、塊感のあるリアデザインを得ることに成功。また、諸元のいい新型クラウンスポーツは外してくるものと筆者が考えていた後輪操舵機構「DRS」も、クロスオーバー同様にスポーツでも標準搭載されるとのことで、これによって、操縦安定性の向上と、最小回転半径の縮小化も狙える。
今回、クラウンスポーツのプロトタイプカーを少しだけ試乗させていただいたが、回頭性とリア追従性のレベルは、クラウンクロスオーバーを20~30パーセントほどは上回っている印象をうけた。試乗時点は、まだ開発途中であり、今後さらに熟成していくというので、ハンドリングの味付けはさらに濃厚なものへとなるはず!! これは大いに期待したい。
クラウンスポーツは、最高の選択肢になりうる
また、プラグインハイブリッドの選択肢が用意されるのもポイントだ。その動力性能については、チョイノリ試乗では判断つかなかったが、PHEVのユニットは、RAV4やハリアーのPHEVと共通とのことなので、大いに期待できる(RAV4 PHVのアクセルを踏むとドカンとくる加速フィールは超が付くほど刺激的で、病みつきになった)。
この後に続く、クラウンセダンとクラウンツーリングは、いわば高級車の王道スタイリングであり、おおよそ想像がつく。ラグジュアリーで、大らかで、厳かで、乗っていて優越感や満足感が得られるスペックやデザインになっていることだろう。この点、クラウンスポーツとクラウンクロスオーバーは、やや異質な存在であり、「キワモノ」感が漂っているものの、それだけに、当たり前のクルマじゃ満足いかない、新たな顧客(若者かは別として)開拓には、極めてよい選択肢だと思う。
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新型クラウンの4つのバリエーションのなかで、もっともエモーショナルなデザインと、もっともコンパクトなボディによる操縦安定性の高さを持ち合わせ、PHEV(プラグインハイブリッド)ユニットという現実的なパワーユニットを搭載している、新型クラウンスポーツ。最高にクールなクロスオーバーSUVの選択肢が、またひとつ誕生した。
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コメント
コメントの使い方FFのコンパクトSUVって感じの見た目だな
ビッツとたいして変わらんチープさよな。
「いつかはクラウン」
40年前の7代目のキャッチコピーです。
変わるべきなのは貴殿では?
トヨタの宣伝戦略にあわせてコロコロ脳みそを切り替えなきゃいけない信者さんも大変ですね。
でもこれをクラウンでやる必要は無かったのではないか?
これでは「いつかはクラウン」とは思えない、ブランド戦略が本当に稚拙