エアコンは送風モードをフル活用
エアコンに関してはエバポレーター内に湿気と雑菌を残さないことが基本。
軽症の場合は、スプレーノズルを吹き出し口に差し込むタイプの除菌消臭剤や洗浄剤を試してみよう。
それで解消されない場合は、専用の洗浄剤を使用してエバポレーターを洗浄する。エアコンフィルターのみを交換したとしてもエバポレーターに雑菌が残っていると生乾き臭はすぐに復活してしまう。
さらに、エアコン使用後にすぐにエンジンを切らずに15分ほど送風モードにしてエバポレーター内を除湿することも有効だ。梅雨時から夏場はエバポレーター内に結露ができやすいため、定期的に送風モードにスイッチして除湿をしよう。
生乾き臭の防止には車内清掃も必須
生乾き臭の犯人はモラクセラ菌と呼ばれる菌。繊維が十分に乾燥していないまま時間が経過したり、汚れや汗が繊維内に残るとモラクセラ菌が繁殖して異臭が発生してしまうのだ。
一度生乾き臭が発生してしまった衣類やタオルは、モラクセラ菌を根絶しない限り、臭いが復活してしまう。消臭剤や芳香剤を使用しても生乾き臭を消すことはできない……。
モラクセラ菌のエサは人間の皮脂。ということは、車内を乾燥させるだけではなく、掃除機をかけるなど、車内を清潔にしておかないと生乾き臭はよりいっそう発生しやすくなるということになる。
モラクセラ菌は、温度が20~40℃、湿度60%以上で増殖することがわかっている。そのため、エアコンで定期的に除湿をすることも大切となる。
また、湿気を含んでから5時間後くらいから急激に増殖するため、5時間以内に濡れたシートなどを乾燥させることが生乾き臭を発生させないためのポイントとなる。
原始的ではあるが、こまめな換気・除湿・掃除という基本的な対策を抜かりなく行うことが生乾き臭対策の基本といえるのだ。
【画像ギャラリー】生乾き臭地獄からクルマを救え!(8枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方