■逆に重さが安定性や走り味につながる部分もあるのだ
軽量化でテーマとなるのが衝突安全。例えば、アルミ材は直線方向の衝撃には強いが、横方向には簡単に曲がってしまう性質がある。このため最近ではボディ骨格すべてをアルミ化するモデルは少なくなってきた。生成・加工時に高熱を必要とするので環境攻撃性も高い。
対して超高張力鋼板などが必須マテリアルになりつつあるが、薄い肉厚によって室内騒音が高くなる傾向があり、制振技術が重要になってきている。
以上のように軽量化はさまざまなメリットも幾多なのだが、重いことによる安定性や感性に訴える走り味というものもある。そのことをSUV人気が現わしている。
人には煩悩があり、煩悩が喜ぶ時に脳内から活性ホルモンが湧き出て幸せを感じるもの。現代はすべてが効率追求の時代、それによって失われているものの大切さを今一度考える必要があると思う。
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