新型クラウンに「クーペ&カブリオレ」設定の可能性あり!!?? マジ!?? 実現可能性と理由や事情

新型クラウンに「クーペ&カブリオレ」設定の可能性あり!!?? マジ!?? 実現可能性と理由や事情

 2022年7月、4つのバリエーションで登場すると発表された新型クラウン。2022年秋にクロスオーバーが登場し、2023年秋にはスポーツとセダンが、残るエステートは2024年の登場と予定されているが、ここにきて「クーペ」や「カブリオレ」も登場するのでは、という情報が出てきている。新型クラウンの購入を検討している方にとっては、「ちょっと待ってよ!!」となるほどの衝撃ではないだろうか。

 はたして、クーペやカブリオレが登場する可能性はどのくらいあるのか!?? 世界の高級車市場の状況や、新型クラウン4バリエーションの状況を踏まえ、考察してみよう。

文:立花義人、エムスリープロダクション
アイキャッチ写真:ベストカー編集部(ベストカーによる予想CG)
写真:TOYOTA、ベストカー編集部

高級車としては、ラインアップが華やかになるクーペやカブリオレの存在が欲しいところ

 今回の新型で初めて、世界約40ヶ国で販売予定のグローバルモデルとして開発された新型クラウン。日本では知らない人はいないクラウンだが、先代までは、日本の高級車市場をターゲットに開発されてきたモデルであることから、海外(主に欧米)ではほとんど知られていない。

 これまで海外では知られていなかったクラウンが、いきなりトヨタのフラッグシップとして登場するのだから、新型クラウンでは、ライバルの持つラインアップに十分対抗できる魅力と個性が必要。トヨタは、「お客様の多様な価値観やライフスタイルに寄り添う、新時代のフラッグシップ」としているが、たしかに、ボディスタイルの選択肢が多いことは、価値観が多様化している現代にフィットする提案だ。ただ、グローバルで販売する「高級車」としては、BMW(4シリーズ、8シリーズ)やメルセデス(Eクラス)がそうしているように、ラインアップが華やかになるクーペやカブリオレが欲しくなる。

新型クラウンのバリエーション。手前からクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステート
新型クラウンのバリエーション。手前からクロスオーバー、スポーツ、セダン、エステート

クーペやカブリオレが用意される可能性は50%!!

 筆者は、新型クラウンにクーペやカブリオレが用意される可能性は、50%ほどあるとみている。前章で少し触れたように、クーペやカブリオレがラインアップされていることは、高級車としての価値と魅力、ブランド力を全体として高めることに繋がる。昨今は高級車もSUVタイプが主流となりつつあるが、「贅沢の極み」ともいえる2ドアクーペを所有することは、いまも成功者のステータスのひとつとして残っている。欧州の高級車メーカーが、SUVを用意する一方で、クーペやカブリオレも残しているのがその証拠だ。

 いま発表されている新型クラウンの4バリエーションは、あくまでも次世代高級車を提案する第一段階であり、今後その魅力を高めるためにも、さらにラインアップを強化する(要するにクーペやカブリオレをラインアップする)といったシナリオは十分にありえるシナリオだ。

 また、クーペやカブリオレを用意することは、技術的にも難しくない。新型クラウンのベースとなった改良版GA-Kプラットフォームは応用力が高く、後輪の駆動をモーターで賄う(つまりプロペラシャフトが不要)ため、ホイールベースの縛りがない。その証拠に、クロスオーバーとスポーツはホイールベースが若干異なる(クロスオーバー2850mm、スポーツ2770mm、参考:エステート2850mm)。セダンはGA-Lプラットフォームの改良版だが、こちらも電動対応だ。いずれのプラットフォームをベースにしても、クーペ専用にショートホイールベース化することは、技術的には難しくはないのだ。

 ただそれを「新型クラウン」の名でやるのか?? という疑問はある(かつてのラグジュアリークーペ「ソアラ」のネーミングを与えるということも考えられる)。新型クラウンのブランド力を高めるためには「クラウン」を冠する必要があるのだが、「トヨタ」の価値を高めるならばは、クラウンでなくてもいい。このあたりは予想が難しいが、クラウンの世界デビューを彩ってくる可能性は十分にあるのではないだろうか。

クラウン「クロスオーバー」。SUV風のテイストだが、リアシートを倒してSUVのように使う機能はない。これは剛性と静粛性を高め、高級車としての性能を優先させたことによる
クラウン「クロスオーバー」。SUV風のテイストだが、リアシートを倒してSUVのように使う機能はない。これは剛性と静粛性を高め、高級車としての性能を優先させたことによる

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