寿命は100万kmってマジ? トヨタの新型電池が日本を救う!! 2027年登場バイポーラ型リン酸鉄リチウムイオン電池って何よ?

■搭載スペースは3割減で、従来型と同サイズで2倍の性能に!?

bZ4X(左)、ソルテラ(右)と筆者。バイポーラ構造のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用したなら航続距離は2割アップできる?
bZ4X(左)、ソルテラ(右)と筆者。バイポーラ構造のリン酸鉄リチウムイオン電池を採用したなら航続距離は2割アップできる?

 トヨタによると航続距離を20%伸ばしながら、調達コストを40%も安くできるという! これが実現できたなら、中国勢の電池調達コストより安くなるため、電池自動車の価格競争力だって大幅に向上できることだろう。

 この電池が実用化されるまで、現在販売している三元系リチウムイオン電池を搭載した電気自動車を買う理由を見つけられないほど凄い!

 ちなみにバイポーラ型とは何か? 普通の電気自動車用の電池って乾電池のように1個ずつ独立したセルになっている。それを直列にすれば電圧を上げられるし、並列にすると電流を上げられる(電気は川の流れに例えられる。電圧は流れの速さ。電流は川幅です)。そいつを組み合わせて使う。

 バイポーラ型は、ひとつのセルのなかに複数の電極を連続させる構造になっていると思えばいい。密集させられるため、セル当たりの出力は50%増。

左から3番目が2026~27 年の実用化を目指すバイポーラ構造のリン酸鉄リチウムイオン電池の「普<br>及版」
左から3番目が2026~27 年の実用化を目指すバイポーラ構造のリン酸鉄リチウムイオン電池の「普
及版」

 スペースも30%減くらいになるため、結果的に同じサイズだと2倍程度の性能を持たせられるそうな。リン酸鉄リチウムイオン電池の決定的なエネルギー密度の低さを三元系リチウムイオン電池以上に引き上げられるのだから素晴らしいとしか言えない。

 バイポーラ型リン酸鉄リチウムイオン電池、トヨタが世界一のノウハウを持っており、圧倒的な強みになるだろう。

【画像ギャラリー】全固体電池よりもこれが日本の切り札か? トヨタのバイポーラ型リン酸鉄リチウムイオン電池とは?(9枚)画像ギャラリー

PR:かんたん5分! 自動車保険を今すぐ見積もり ≫

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

最新号

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

JMS2025に出なかった大物たちの行方は?最新の注目車対決10番勝負『ベストカー12.26号発売!』

ベストカー12.26号 価格590円 (税込み)  あの「ジャパンモビリティショー2025…