関東地方は6月7日に梅雨入りしたが、梅雨の合間に晴れ間になると一転、30度を超える真夏日を記録し、とても6月とは思えない暑さとなっている。そこで、こうした梅雨の合間の晴れ間の時期、暑くなってしまった車内を最も早く冷す方法や車内に置いてはいけないものを解説していこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、Adobe Stock、写真AC、アイキャッチ写真(xiaosan@Adobe Stock)
■梅雨の合間の真夏日は油断しがち、サンシェードを置けば大丈夫という過信はダメ
梅雨の合間に晴れると、真夏かと思うほどの真夏日を記録することが多い。まだ6月、梅雨だからとタカをくくっているのは大間違いだ。
走行中は冷房が効くからいいが、駐車中にはあっという間に室内の気温が上昇してしまうことだ。用事を済ませて再び乗車する際には、ハンドルやシートに触ると、「アッチッチ」となる場合が多い。
この時期、駐車場でよく目にするサンシェード。はたしてこのサンシェード効果はあるのだろうか?
ダッシュボードやハンドルが熱くなるのを防いではくれるのだが、車内の最高温度は対策なしに比べてたったの2℃しか低くならないことを頭に入れておこう。
長い時間、真夏日の日向に置いて、車内が50℃以上になってしまったら、できるだけ早く車内を冷やして、快適な温度に下げたいものだ。
車内の空気を素早く入れ換える方法として、よく言われているのが、片側の窓ガラスを開けて、反対側のドアを開閉させて、その圧力で空気を押し出す方法だ。
助手席側のリアドアのウインドウを開けて、対角線上となる運転席のドアを5、6回強めに開閉させると、リアドアの開口部から室内の熱い空気が押し出されて、車内の換気を効率良く行う方法だ。2分間でドアの開閉を繰り返したことがあるが、54℃だった車内温度が45℃に下がった。
ただし車種によっては、ドアや窓の開口部の大きさ、シートなど室内形状による空気の抜け方が違うので、効果には差が出てくる。
1/窓を全開にしてある程度車内が冷えるまでアイドリングで冷房を全開&外気導入
2/フロントシートが冷えてきたら前席ドア、車内が冷えてきたら後席ドアを閉め熱い空気を車外に出す
3/ある程度冷えてからリアハッチも閉めて、内気循環にして走行しながらさらに室内を冷やす
空気を入れ換えだけでは、車内は快適にならない。空気以上に温まっているモノが再び空気の温度を上昇させようとするからだ。
外気でもいえることだが、空気は日光によって直接温められているのではなく、日光が当たっている場所が熱くなってその表面に触れている空気に熱を伝えるのだ。
シート内部やエアコンダクト内を冷たい空気で冷やして温度が下がるまでは、車内の気温はなかなか下がらない。それら車内の熱せられたモノが、空気を暖めているからで、自然に冷めるのを待つのは結構時間がかかる。
したがって、エアコンを作動させて室内を積極的に冷やしてやったほうが、絶対に早く温度は下がる。エンジンをかけてエアコンを最低温度でファンを最強にして、外気導入にすることで、まずエアコンダクト内の空気を入れ換えて冷やすことができる。
そして冷風をシートに当てることで、シート表面が空気を暖めるのを防ぐとともに、シートに座わっても熱くて不快な状態になるのを防ぐことができるのだ。
エアコンはエンジン回転がある程度上昇して走行しているほうが、コンプレッサーの稼動も増えてクーラーガスを圧縮してくれるし、コンデンサーが走行風によって冷やされるので、冷房は強く効いてくれることになる。
その時の状況にもよるが、ある程度車内が冷えるまで、アイドリングで冷房を全開&外気導入にして、ドアやリアハッチを全て開け、フロントシートが冷えてきたら前席ドア、車内が冷えてきたら後席ドア(後席にもエアコンの吹き出し口がある場合は前後同時でもいい)を締め、熱い空気を後ろに押し出してやり、車外に出す。
そして、ある程度冷えてからリアハッチも閉めて、内気循環にして走行しながらさらに室内を冷やす。
窓を全開にしてエアコンを外気導入にして走行して車内の熱気を出し、窓を閉めて内気循環にして車内温度をエアコンで冷やす、という方法もあるが、前述した方法が一番合理的でありお薦めといえる。
コメント
コメントの使い方置いてはいけないものタンさん飲料水