梅雨の合間の真夏日に要注意 30分で車内温度は50度以上!暑い車内を早く冷やす方法と置いてはいけないもの

■スマホやETCカードを車内に置くべからず

車内温度70度以上となるダッシュボードにペットボトルのコーラを置くと1時間でプクプクと泡立ち、その炭酸ガスでフタが押し上げられ破裂寸前に…
車内温度70度以上となるダッシュボードにペットボトルのコーラを置くと1時間でプクプクと泡立ち、その炭酸ガスでフタが押し上げられ破裂寸前に…

 JAFによる真夏の車内温度試験のデータを見ると、8月の晴天で外気温35℃の状況下において、昼12時~16時の4時間、車内温度を測定すると、窓を閉め切った車両(黒色ボディ)では、エンジンを停止させてわずか30分後の12時30分頃には車内温度が約45℃に達したという。その後も上昇を続け、15時頃には55℃を超えたという結果が出ている。

 同じくJAFの試験によれば、クルマの窓を3cm程度開けた状態の車両でも、30分後の車内温度は約40℃。15時の時点では約45℃と若干の低下がみられたものの、それでも車内に留まるには厳しい車内温度となっていたという。

 こうした灼熱地獄の車内に、うっかり、まだ6月だから大丈夫、そんなに気温は高くならないと、タカをくくっていると痛い目に遭うのだ。

直射日光を受ける場所に精密機器を放置するのは不具合の原因となる。スマホなどは本体温度が下がるまで使用できなくなることも(yamasan@Adobe Stock)
直射日光を受ける場所に精密機器を放置するのは不具合の原因となる。スマホなどは本体温度が下がるまで使用できなくなることも(yamasan@Adobe Stock)

 スマホやタブレットに内蔵されているリチウムイオン電池は熱に弱く最悪の場合は発火、爆発する危険性がある。特に45℃以上になると劣化が加速度的に進行し、50℃以上になると、最悪の場合は発火してしまう。

 たとえ発火まで至らなかったとしてもバッテリーの劣化、膨張、液漏れや、それらが本体の故障を引き起こす恐れもある。

 リチウムイオン電池はスマホやタブレットだけでなくモバイルバッテリーやポータブルスピーカーなどの後付けした外部機器にも使われている。これらの電子機器を車内に置き忘れることのないように注意しよう。

■ペットボトル入りの飲料

 カップホルダーにペットボトルをさしたまま外出すると、そのペットボトルに太陽光があたり「収れん火災」(ペットボトル内の飲料がレンズの役割をはたして車内の可燃物に引火する)を起こす可能性がある。

 最近のクルマは直射日光があたる位置にカップホルダーを設置していないケースが多いが、後付けで付けている人は要注意。なお炭酸飲料入りのペットボトルはさらに危険。温度上昇により爆発する可能性があるからだ。

■スマホ(タブレット)/PC

 スマホやPCがどの程度の温度に耐えられるか? 例えばiPhone、iPad、MacBookの場合は保管時にはマイナス20~45℃の場所で保管するようにと公式ホームページには記載されている。

 エアコンを作動していない真夏の車内温度は50℃前後、最も熱くなるダッシュボード付近では70℃以上に達するとも言われており、そんな車内に置きっぱなしにしたら即アウトの可能性が高いので注意しよう。

■ETCカード(車載器)

 ETCの車載器は基本的に取り外しができないので、ある程度の高温には耐えられるように作られており壊れることはほぼない。しかし、カードのほうは耐久温度が50℃前後といわれており、夏場の車内であればいつ不具合が起きてもおかしくはない。

 炎天下の駐車中も車載器にETCカードを挿しっぱなしにしていると、ICチップ部分の破損や、カードが変形して読み取りができずETCゲートが開かないなんてことも起こりうるのだ。炎天下に駐車する際、クルマを離れる時には必ずカードを抜くようにしたい。

■ドライブレコーダー

 長時間直射日光を浴びたり、高温になりやすいフロントガラス付近に設置されることを想定して製造されているため、耐久温度はスマホに比べやや高めの60℃前後となっている。

 また、ETCカードと同様、記録用のマイクロSDカードには高い耐熱性をもっているが、装着しているドライブレコーダーのマイクロSDカードの耐熱温度をチェックしておく必要がある。

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