たった一回のウインカー点滅でレーンチェンジしてくる「ほぼノーモーションカー」
また、一回だけ「チカッ」と点滅させたあと、すぐにレーンチェンジを仕掛けてくるクルマも、自分勝手に車線変更している気がして、いい気がしないもの。ウインカー操作がめんどくさいのか、ウインカーはカッコ悪いと思っているのか(SNSではそういう意見がみられます)わかりませんが、周囲のクルマに「進路変更しますよー」と知らせる合図であるはずのウインカーをそこまで端折られると、「横柄だな」と思ってしまいますよね。
道路交通法では「進路を変える際、進路変更が完了するまでウインカーを出し続けること」「進路変更では、進路変更する3秒前にウインカーを出さねばならない」と決められており、少なくともウインカーの点滅は7~8回は必要になるはず。昨今は、軽くウインカーを操作することで3回だけ点滅する「ワンタッチウインカー」という装備があり、ハンドル操作でウインカーが解除にならないレーンチェンジではテンポよく進路変更ができてよい、という声もありますが、点灯回数が少ないことから、危険とみなす意見もあります(トヨタはその指摘を危惧してか、ワンタッチウインカーの設定回数を5回にしている)。
ウインカーのなにがカッコ悪いのか、おじさんには理解できません。進路変更完了までウインカーを丁寧に出し続けることのほうが、「スマートでカッコ良い」と、感じてほしいものです。
しょっちゅうブレーキを踏む「障害物カー」
高速道路では、しょっちゅうブレーキランプを点灯させているクルマも、イライラするもの。猛烈な速さで後方から走行してきたあと急減速し、前のクルマの後方にピタリと付けて、「先に行かせろ」とばかりに、速度を上げ下げ(ブレーキランプをチカチカ)しながら圧迫運転をするクルマのほか、急な下り勾配でもないのに、速度調節がうまくいかないのか、ブレーキランプをチカチカとさせなら走るクルマも見かけますよね。
あおり運転まがいの前者は問題外として、後者の場合は、アクセルペダルを踏む足の力を緩めるか、低速のギア(Bレンジなど)にシフトチェンジするなりすれば、車速は自然と落ちていくのですが、減速はあくまでブレーキを踏む、だと考えているようで、後続のクルマがそのブレーキランプで焦ったり、イライラしたりしていることには気づいていないようです。
このほか、自動車間距離保持システム(通称ACC)の作動中の場合も、前走車との車速の差が大きく、減速時の加速度がしきい値を超えると、ブレーキランプが点灯することがあります。前走車との距離が詰まりそうだと感じたら、事前にACCの設定速度を落とすなど、事前対応したほうがよいかもしれませんね。
◆ ◆ ◆
忘れてはならないのは、ルールを無視したクルマに遭遇したとしても、あおり運転をしてもいい理由にはならないこと。また、「人の振り見て我が振り直せ」ではないですが、「いまの運転、ひょっとしたら相手にとっては、危険だったり迷惑だったりしたかもしれない」と思ったら、アイコンタクトやハンドサイン、それらが難しい場合はハザードなどを使って謝意を示すことも、イライラしないスムーズな交通を維持するには大切なことだと思います。
法定速度や交通ルールを守ることは当然ですが、自己防衛のためにも、運転中は周囲にも気を配り、安心安全なカーライフを楽しみましょう。
【画像ギャラリー】ルールやマナーは無視ですか!?? 高速道路で遭遇する、みんながイライラする運転(6枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方