ヤリスクロスよりいいとこアリ!! 荷室優先ならキックス激推しのワケ

ヤリスクロスよりいいとこアリ!! 荷室優先ならキックス激推しのワケ

 コンパクトSUVの人気モノといえばヤリスクロスやライズといったトヨタ勢が圧倒的。だが、アウトドアなど荷物が多いユーザーにとっては少々物足りないのも事実。そこで推したいのが同じ価格帯のキックス。その真相は!?

※本稿は2023年5月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、日産
初出:『ベストカー』2023年6月10日号

■マイナーチェンジで第2世代e-POWERを搭載

日産 キックス(279万8400~328万1300円)。マイチェンで第2世代の1.2L・e-POWERを搭載。モーターは136psを発揮し、4WD車は68psの後輪モーター採用
日産 キックス(279万8400~328万1300円)。マイチェンで第2世代の1.2L・e-POWERを搭載。モーターは136psを発揮し、4WD車は68psの後輪モーター採用

 今の日産は合理化を目的に、商品構成も選択と集中を行う。車種を減らし、コンパクトカーのマーチは生産終了している。コンパクトHBは実質的にノートとノートオーラのみで、パワーユニットもe-POWERに限定される。

 コンパクトSUVもジュークは海外専用車。日本には2016年に海外で発売されたキックスに、e-POWERを搭載し、2020年からタイ製を輸入している。

■はたして実力は?

2022年7月のマイチェンではシフトレバーなどの内装デザインが変更。質感も向上した
2022年7月のマイチェンではシフトレバーなどの内装デザインが変更。質感も向上した

 キックスの特徴は、全長が4300mm以下のSUVでは、後席を使った時の荷室長に900mmの余裕があることだ。リアゲートの角度も比較的立てているから、背の高い荷物も収納しやすい。e-POWERの搭載によって加速も滑らかだ。

 2022年には1カ月平均で約1560台を販売した。コンパクトSUVでは、複数のパワーユニットを揃えるヤリスクロスやライズの人気が高く、e-POWERのみのキックスはいま一歩だが、荷室の広さを重視するユーザーには適する。今後も現在の売れゆきを保つだろう。

●令和5年通信簿
・日本ウケ:★★★★☆
・先進性:★★★☆☆
・コスパ:★★★★☆
・生産終了危険度:15%

●日産 キックス
・日本デビュー:2020年6月
・最新の改良:2022年7月
・2023年3月販売台数:1852台
・2023年1〜3月販売台数:3760台

【画像ギャラリー】余裕のある荷室と次世代e-POWERの効果でジワリと人気!! タイ生産の日産 キックス(20枚)画像ギャラリー

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