■ディーラーでは愛煙家にどう対応している?
実際にクルマの販売現場で、愛煙家と対峙するのはディーラーの営業マンだ。クルマに関係する仕事では、まだまだ喫煙者が多い傾向にある。自動車ディーラーもそのひとつで、社員の中に愛煙家は多い。
ディーラーオプションから灰皿が消えないのも、こうした理解があるからか。ホンダでは加熱式タバコ専用のスタンド兼吸い殻入れをディーラーオプションに設定していて、車内での喫煙そのものを否定するような動きは微塵も感じさせない。
吸う人、吸わない人、両方の立場を理解したでうえ、ディーラーでの営業活動が行われているが、自動車ディーラーは他の接客業と比べて、喫煙に対する理解は高い方だろう。
愛煙家か否かは、クルマを見れば一目瞭然であり、車内で喫煙するお客様に対しては、喫煙を盛り込んだ商品説明などを行っている営業マンも多いのだ。
現在使用している灰皿が、購入検討している車種に使えるのかどうかを調べるというのは基本的な対応の一つ。
「次のクルマでもここに灰皿おけるから安心ですね」といったトークを試乗中に挟んでいくのも、愛煙家には響く話題だ。
■下取り&残クレに影響大!? 愛煙家なら知っとくべきなコトとは
ただ一方で喫煙をするユーザーに対して、車内喫煙のデメリットを説明する機会も増えていった。
タバコの臭いがするクルマは、下取り価格が下がってしまうこと。また、残価設定ローンでは、喫煙車になるとローン終了時の残価を保証できなくなる可能性があるといった内容が多い。
健康増進法改正などで、愛煙家の肩身が狭くなったことは明らかな事実。ただ、クルマとタバコには、切っても切り離せない部分が残る。
灰皿の標準装備撲滅で、愛煙家が怒ることはなくなった。ただ、喫煙によってクルマの価値が下がってしまうということには納得いっていない人も一定数いる。灰皿の有無よりも、クルマを取り巻く制度や仕組みに対しての不満の方が、愛煙家の中でモクモクと広がりを見せているだろう。
【画像ギャラリー】灰皿ないけどスゴイぞ!! 新型アルファード/ヴェルファイアの全貌イッキ見(8枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方少しタバコ臭い中古車を販売するのに、天井や内装、シートに至るまで取り外しルームクリーニングして仕上げても、嫌煙家には判るらしく商談がダメだった時もあります。さすがに1週間かけてクリーニングしたのに「タバコ臭い」でダメだった時は愛煙家をちょっと呪いましたw 遮音材とかにも染み込むようです。あと焦げ穴も修理が大変です。