グレイス、シャトル、ジェイドはなぜ売れない?? 地味だけど実力派ホンダ車たち

「高質で扱いやすい稀有なセダン」グレイス

グレイス(2014年発売)/全長×全幅×全高:4450×1695×1475mm、2019年3月販売台数:820台、価格:235万3320円(ハイブリッドEX・ホンダセンシング)

 2014年に登場したグレイスは、フィットベースのコンパクト4ドアセダンで、タイなどのアジア圏で先に販売されていたモデルである。

 パワートレーンはシャトルと同じ1.5Lガソリンとハイブリッドで、キャビンとラゲッジスペースもシャトル同様にミドルクラス以上の広さを誇る。

 グレイスの魅力は、ボディ剛性で有利なセダンボディを持つことにより、乗り心地や静粛性といった車の質がフィットファミリーで最も高い点。

 大きい車から小さい車への乗り換えを考えている層には候補に挙げてほしい存在だ。また、グレイスは5速MTもある教習車も設定されているくらい運転しやすい車でもある。

 しかし、グレイスの2018年の販売台数は約7000台と低調だ。

 これは、装備内容も加味するとステーションワゴンのシャトルよりも価格が高いことが大きいように感じる。

 この価格ではグレイスが候補に挙がってもシャトルに流れる人が出るのは当然で、せめて同等の価格になればと感じる。

 また、ベースとなるフィットのスポーツグレードであるRSには6速MTがあるのだから、現状ライバルが思い浮かばない「5ナンバーのスポーツセダン」を設定するなどしたら、浮上の可能性もあるように思う。

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 このようにホンダには軽自動車、ミニバン、フィット以外にも頑張っている脇役たちもおり、特にグレイスとジェイドはユーザーに良さが伝わるようもう少し手を掛けて欲しいと強く思う。

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