このままいけばガソリン価格200円時代 満タンにせずこまめに給油するべきか?

このままいけばガソリン価格200円時代 満タンにせずこまめに給油するべきか?

 ガソリン価格は13週連続で値上がりし、15年ぶりの高値となるレギュラーガソリンが181.9円、ハイオクガソリンが192.7円となった。このままいけば200円時代はやってきそうだ(高速道路のSAのGSではすでになっている)。そこで防衛策としてなにかできないか、考えてみた!

文/ベストカーWeb編集部、写真/ベストカーWeb編集部、Adobe Stock、トビラ写真(Adobe Stock@beeboys)

■補助金は9月末に終了! 補助金の延長やもっと補助金を増やせないのか?

補助金によってレギュラーガソリンは195.5円のところ、13.6円抑制され181.9円(8月14日)となっている。出典:経済産業省
補助金によってレギュラーガソリンは195.5円のところ、13.6円抑制され181.9円(8月14日)となっている。出典:経済産業省

 経産省石油情報センターが発表した8月14日時点でのレギュラーガソリンの全国小売平均価格はレギュラーガソリンが181.9円、ハイオクガソリンは192.7円と、13週連続の値上がりで、実に15年ぶりの高値となった。

 現在、13週連続で値上げが続いているが、その原因は原油価格の高騰をはじめ、円安による原油の輸入価格の上昇のほか、政府による段階的な補助金の縮小によるものだ。

 政府は今年6月以降、補助金終了となる9月末まで補助額25円以下の部分への補助率を引き下げていくいっぽう、補助額25円超の部分に対する補助率を引き上げていくとしている。

 現在、この補助金によってレギュラーガソリンは195.5円のところ、13.6円抑制され181.9円(8月14日)となっている。

 しかし、このまま9月末に補助金が終了すれば、リッター200円は現実のものになるだろう。

 早急に補助金の半年延長を打ち出してほしいものだ。また、ガソリン税の負担を軽減するトリガー条項の凍結解除、そもそも根本的に二重課税で高すぎるガソリン関係の税金を減らすことも真剣に考えてほしい。

 現段階では政府は8月中に現在の補助金政策を延長するかどうか本格的に議論するというが、後藤経済産業再生大臣は8月15日の記者会見で「10月以降の対応は国際的な燃料価格の動向を含めて今後対応を考えていきたい」と述べるにとどまっている。

円建てのドバイの原油価格。出展:経済産業省
円建てのドバイの原油価格。出展:経済産業省
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■ガソリンはこまめに給油したほうがいいのか?

こまめに給油するほうがいいのか? 軽くなるためこまめに給油するほうがいいのか?
こまめに給油するほうがいいのか? 軽くなるためこまめに給油するほうがいいのか?

 みなさんはガソリンスタンドで給油する際、満タンで入れていますか? それとも20Lや30L、または財布の中身に応じて2000円、3000円といった感じで、容量、金額を指定して入れていますか?

 先日、行きつけのガソリンスタンドの店員さんに「最近ガソリン価格が異常に高いですが、お客さんは少なくなりましたか?」と聞いてみると、「ガソリン満タンという人が少なくなってきましたね。20Lとか30Lとか、3000円分とか給油量、金額指定で入れるお客さんが多くなりましたね」とのことだった。

 今年に入ってから、筆者は、安くて有名な約5km離れた世田谷区にある環8のガソリンスタンドに行くことが多くなってきたが、「5円しか違わないなら近くのガソリンスタンドに入れたほうがいいんじゃないの?」と言われる始末。まあ、あまり細かく計算していないがその距離の燃料消費率考えたら、そうなのかもしれない。

 さて本題。ガソリンスタンドの店員さんが言うように、ガソリンの給油は、満タンがいいのか、半分や20L、30Lなどこまめに給油する、はたしてどちらがいいのか?

 当たり前の話だが、ガソリンを満タンにすれば重量が重くなり、半分入れればそのぶん、軽いということになる。

 まずはガソリン/軽油の重さ(質量)について確認しておきたい。


●1cc当たりの燃料の重さ
軽油/0.80~0.84g
レギュラーガソリン/0.72~0.76g
ハイオクガソリン/0.77~0.78g
●レギュラーガソリンの重さ
※1㏄あたり0.75gとした場合
10L/7.5kg
20L/15.0kg
30L/22.5kg
40L/30.0kg
50L/37.5kg
60L/45.0kg
※出典:石油連盟

 このように、1L当たり約0.75kg(軽油は約0.82kg)となり、50Lタンクを搭載する車両では、燃料が満タンとタンク半分の際のガソリンの質量はそれぞれ約37.5kgと約18.8kgとなる。

 とはいえ、燃料の質量が燃費に与える影響は1%未満というデータがある。例えばゴルフ用のキャディバッグ(クラブなど込み)は約10kgだから、荷物などを積みっぱなしにしていれば、簡単に相殺されてしまうこともある。

 ちなみに日本アルミニウム協会のデータを見ると、車両の10kgの軽量化によって約0.2km/Lの燃費改善が見込めるという。

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