■イイところを書きだすならば、まだまだイケるが、完全無欠というわけではない
そのほか運転席側3列目に座った場合、先代シエンタだと頭上付近にシートベルトのバックルが収まるスペースがあって微妙に邪魔だけどフリードにはないなど、細かいところも含めれば筆者が気に入り、そしてすでにフリードにお乗りのユーザーも同意してくれるであろうナイスな点を多数挙げることは難しくない。が、そろそろ乗っていて「アレ?」と思うところも挙げていきたい。
まずは価格。意外に安くない。筆者の家にあるフリードは「G Honda SENSING」のFF、6人乗りだ。当時のリリースを見ると、車両価格=216万400円とある。これだけ見ると納得の価格だが、今、見積書の支払総額を見直したら300万円超えの金額になっていた。
「ステアリングは本革がいい」だの「後席用モニターがほしい」だの、筆者と愚息の要望を反映しまくった結果ゆえ自業自得以外の何物でもないが、「コレだけは欲しい」というものが絶妙にパッケージオプションに入っているのが、なんともニクい。これからフリードを買おうという人はぜひオプション選びに慎重になっていただきたい。
■悲しいかな燃費は10km/Lほど。さらに太いAピラーで死角もできちゃう(涙)
次に燃費。コンパクトなボディに1.5L、NAということで、一般道のみの走行でも13km/L以上は余裕だろうと思っていたが、幻だった。ECOモードを使っても、普通に10km/L前後をウロチョロする。
同じく2代目フリード(同じくガソリン車)を愛車とする弊社の馬場という者は、高速道路を走って伸びた平均燃費の数字を、リセットするのに抵抗を感じるという。その気持ちはよくわかる。というわけで、ガソリンフリードを買わんとする方は、燃費にはあまり期待しないほうがいい。
で、右左折時には死角に注意してほしい。フリードのAピラー、意外と太い。さらに雨が降ったりするとワイパーが拭き取れない部分もピラーの太さに加算される。
一応、Aピラーとドアミラー付け根の間に、上方に伸びる三角形状の小窓があるが、左折はまだしも右折時にそこから外を見ることはあまりない。
よって雨の日の右左折は、40cmほど顔を左右に素早く並行移動させて、曲がる先に歩行者がいないか確認したほうがいい。傍から見ると挙動不審以外の何物でもないが、事故を避ける努力は全ドライバーの義務。しようがない。
■気になる点はまだまだあるが、それでもフリードを愛している
そのほかECOモードにすると明確に出力特性が変わって急に鈍足になるとか、7年前の登場でADASも最新じゃないからACCは完全停止まで対応していないとか、微妙に広角なドアミラーはちょっと慣れが必要だとか、「アレッ?」というポイントは、確かにあるっちゃあ、ある。
特に昨今のガソリン価格を思うと、燃費に関しては「ぐぬぬ……」と思わなくもない。
それでもこのクルマ、総合力は高いと思うし、もちろん愛している。気づけばネガな点のほうに多く文量を割いてしまったが、それは勢いに過ぎない。フリードの魅力は依然として健在、まばゆいばかりに輝いている。
というわけで、ここまで読んで現行フリードがちょっとでも気になったアナタは、お近くのホンダディーラーをのぞいてみても、いいのではないだろうか。現行型オーナーとして、仲間が増えるのは大歓迎です。ではでは。
コメント
コメントの使い方