台風10号が猛威をふるっている。クルマユーザーは自身の身を守るとともに、ハザードマップを確認して愛車を高台に避難させるなど、十分な対策を行いたい。しかし不幸にして水没や倒木といった被害に遭ってしまったら、自動車保険は使えるのだろうか。調べてみた!
文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock(トビラ=Caito@Adobestock)
【画像ギャラリー】自宅周辺のハザードマップを確認し愛車を自然災害から守ろう!(5枚)画像ギャラリー■車両保険が使えるが地震や噴火、津波はダメ
台風による自宅やクルマの存在には十分気を付けたいが、台風の季節はむしろこれから。それ以外にも天候が急変してヒョウやアラレが降るなど、秋口には自然災害が起こりやすい。
クルマオーナーとしては、こういった災害に愛車が巻き込まれないかが心配だ。クルマが水没すればほぼ全損となるし、大きなヒョウにやられれば高額な修理費が生じる。
そんなダメージを助けてくれるのが自動車保険だが、はたして水没やヒョウ害に自動車保険は使えるのだろうか。
答えを先に言うと、イエス。車両保険に加入していることが条件だが、こうしたアクシデントには保険が使えるのだ。
保険代を抑えるために、適用範囲が絞られるエコノミー型の車両保険に入っている人も多いと思う。掛け金が安いと不安になるかもしれないが、エコノミー型でもしっかり補償される。
■自然災害なら等級ダウンは1等級で済む
具体的に保険が支払われるケースと、支払われないケースを紹介しよう。まずは保険が支払われるケースとしては以下のような事例がある。
・近くの川が氾濫しクルマが水没した
・アンダーパスの冠水に突っ込んで動けなくなった
・強風で飛んできた看板がボディにぶつかった
・強風でドアが開き隣のクルマを傷付けてしまった
・竜巻でクルマが飛ばされた
・雪の重みで車庫が潰れてクルマが傷付いた
・山火事でクルマが燃えてしまった
続いて保険が支払われないケースは以下のような場合だ。
・地震で落ちてきた屋根瓦でクルマが傷付いた
・火山が噴火して噴石がクルマに当たった
・津波でクルマが流された
地震や噴火、津波といった自然災害は、広範囲に被害を生じさせる可能性が高いため、適切な保険料設定が困難であるというのがその理由だ。ちなみに津波の被害は保険適用外だが、高潮の被害ならばカバーされる点は覚えておきたい。
最後に、自然災害に車両保険を使った際の保険等級はどうなるのだろうか。この場合は、翌年の事故等級が1等級下がるため、保険料が高くなることは覚悟したい。とはいえ、一般的な交通事故を起こした場合は3等級ダウンというケースが多いから、それに比べるとダメージは少ないとはいえる。
というわけで、水没やヒョウ害には車両保険が使えることが分かった。とはいえ自然災害に無防備でいることは危険でもある。自宅周辺のハザードマップや避難先などについては、普段から頭に入れておくクセを付けたい。
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