やっぱデザイン大事ってこと!? プリウスブランド完全復活できたワケって!?!? 

■納期は1年待ちに!? 新たなユーザー層へ突き刺さるデザインで好発進

新型からスポーツクーペのようなデザインに一新されたことも販売好調の理由の1つになった。販売店で取り扱っている2.0Lモデルは納車1年待ちとなっている
新型からスポーツクーペのようなデザインに一新されたことも販売好調の理由の1つになった。販売店で取り扱っている2.0Lモデルは納車1年待ちとなっている

 ファミリーで乗るエコカーから、大人のスポーツクーペのようなデザインに一新されたプリウス。大きく変わったデザインには肯定的な意見が多く、プリウスの人気に拍車をかけている。先代でつまずいたデザイン面は、現行型で大きく改善された。

 しかしながら気になるのは、長引く納期だ。1.8Lモデル(KINTOで取り扱うUグレードと販売店で取り扱うビジネスグレードのX)は比較的早く2~3カ月程度で生産されるようだ。

 しかしながら、販売店でメインに取り扱う2.0Lモデル(PHEVを含む)は、1年以上の待ち時間が発生する。

 執筆時点(2023年9月末)で販売店に確認すると、おおよその納期は1年半と案内された。パノラミックビューモニターやディスプレイオーディオの生産が間に合っていないことが、生産を遅らせる要因のようで、すぐに改善する見込みはない。

 それでも注文はコンスタントに続いており、人気に陰りは見えないのがプリウスの強み。

 販売好調なプリウスに乗るのならば、できるだけ早く注文を入れ、気長に納車を待つという忍耐力も必要になりそうだ。プリウスは希少かつ高級なクルマ、まさにプレミアムとなった。

 先代から価格が大きく上がり、高級車へ足をかけたプリウス。上昇した価格分を考慮しても余りある魅力は、今後も高い人気を維持していくだろう。

 さらに上質になったプリウスは、ユーザーの間口を広げるとともに、買い替えサイクルの比較的短い所得層に強烈に刺さった。売れ筋が最上級のZというのも、ユーザーの上級志向を裏付ける形となる。

 今後もじわじわと支持層を広げていきそう。プリウスが、再び国民車の位置に返り咲く日は、案外近いのかもしれない。

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