■日本だけでなく欧州でも台数的には厳しく、北米は販売すらできず
ちなみに排気ガス規制のためアメリカでは販売できず。欧州も販売比率こそ高いものの、絶対的な台数が少ない。本来ならCAFE(目標値に達しないと反則金を取られる企業平均燃費)に貢献する予定だった燃費は、足を引っ張る存在になってしまう。トヨタからヤリスのハイブリッドを供給してもらって平均燃費を向上させ、さらにトヨタが持っている余裕を分けてもらっている状況。
日本ではユーザーからまったく評価されず。巨額の開発予算&電気自動車の開発を凍結してまで人員を割いた(当時、人見さんに『パワーユニット開発の5%でも電気自動車に使ったらどうか』と何度も言ったが相手にされず)SKYACTIV-Xということなんだろう。マツダ3に残したのは意地のようなもの。欧州もフェードアウトしていくと思う。燃費で生き残れない。
こう書くと「2025年に大きく進化するとマツダは言っていた」と思うかもしれない。この話、私も覚えている。マツダ筋を調べてみると、どうやらSKYACTIV-Xの開発は”ほぼ”凍結されているらしい。
■残念ながら遠からずSKYACTIV-Xは消える?
冷静になって考えてみると、トヨタ式ハイブリッドのほうが圧倒的に燃費よく、圧倒的にコストも低い。決定的なのはハイブリッドのほうがパワフルで楽しいこと。
ということでSKYACTIV-Xは遠からず終焉を迎える可能性が高い。だったら今のウチに買っておくか? マツダファンならそれもいいだろう。ただ、技術的なレベルは世界中の自動車メーカーが断念したくらい高い。
今後、補修部品などがなくなってくると、動く状態で維持するのは難しいと思う。30年後に走らせられるSKYACTIV-Xが残っている可能性、とっても低いと考えます。
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