F1技術満載のビート!! なのに30万円から買える! 買える中古で狙う国産ミドシップスポーツ7選

■ホンダ NSX(初代)

世界に通用するホンダの顔として、同社の旗艦モデルとして生まれたのがこのNSXだ
世界に通用するホンダの顔として、同社の旗艦モデルとして生まれたのがこのNSXだ

●これってどういうクルマ?

 バブル絶頂期の1989年に発表され、2005年12月まで販売された和製ミドシップスーパースポーツ。市販乗用車としては世界初のオールアルミモノコックボディを採用し、最高出力280psの3L・V6エンジンを搭載(※AT車は同265ps)。2001年12月のマイナーチェンジでIV型となり、外観などを変更した。

●中古購入時の注意点は?

 モデル全体としての中古車流通量は70台以上とまずまず豊富で、相場は約600万~1900万円といったところ。

 そのうちI~III型が流通の9割以上を占めており、IV型以降はかなり希少。MT車とAT車の比率は半々というイメージだ。仮に「AT車でもよし」と考えられるなら、車両800万円前後でまずまず好条件な一台を見つけられる。

 専門店にヒアリングしたところによれば、若い頃NSXに憧れていた世代=現在の中年世代が比較的手頃なAT車を買うケースも多いという。

・中古相場:約600万~1900万円
・年式:1989年~2005年
・入手しやすさ:★★★☆☆

■ホンダ ビート

平成ABCトリオの一角として今も人気のビートだ
平成ABCトリオの一角として今も人気のビートだ

●これってどういうクルマ?

 1991年から1996年にかけて販売された軽ミドシップオープン。軽自動車ではあるが、F1由来のさまざまなテクノロジーが投入されている。

●中古購入時の注意点は?

 流通量は約150台と豊富で、中古車価格も約30万円から。とはいえ底値の個体を買っても結局は修理代がかさむだけなので、基本的には専門店で、レストア済みの個体を200万円以上で狙いたい。

・中古相場:約30万~200万円
・年式:1991年~1996年
・入手しやすさ:★★★☆☆

■マツダオートザム AZ-1

国産車で唯一、ガルウイングドアを採用する
国産車で唯一、ガルウイングドアを採用する

●これってどういうクルマ?

 1992年に発売された軽ミドシップスポーツで、ガルウイングドアを採用。“色モノ”に見られがちだが、本格的な走りも可能な、今なお愛好家は多いマニアックな一台。

●中古購入時の注意点は?

 流通台数は約20台と少ないが、価格的には120万円付近から。とはいえこれもビートと同じで、多少高くても素性のいい個体を選んだほうが、結局は安上がりになる。

・中古相場:約120万~382万円
・年式:1992年~1995年
・入手しやすさ:★★☆☆☆

■トヨタ MR-S

自然吸気のみで低出力だが比較的軽い車重で痛快な走りが楽しめる
自然吸気のみで低出力だが比較的軽い車重で痛快な走りが楽しめる

●これってどういうクルマ?

 MR2の実質的な後継車として1999年に登場。とはいえハイパワーなMR2とは毛色が若干異なる1.8Lの自然吸気エンジンを搭載した。

●中古購入時の注意点は?

 流通台数は180台以上と豊富。ファイナルバージョンは車両200万円以上だが、90万円付近でもまずまず悪くないMT車が見つかるはず。

・中古相場:約90万~200万円
・年式:1999年~2007年
・入手しやすさ:★★★★★

■ホンダ S660

19年ぶりにビートのような軽スポーツとして登場。ホンダらしさ溢れる一台だ
19年ぶりにビートのような軽スポーツとして登場。ホンダらしさ溢れる一台だ

●これってどういうクルマ?

 2015年4月に発売された軽オープンスポーツ。剛性強化や低重心化、前後重量配分の最適化などを追求したこだわりの専用ボディをまとい、搭載エンジンは軽量かつレスポンスに優れる直3ターボ。トランスミッションは6MTまたはCVTが用意された。

●中古購入時の注意点は?

 流通台数は450台以上と豊富。相場は、2021年11月以降の再販世代は260万円以上となり、最後のスペシャルモデルである「モデューロX バージョンZ」は約350万~480万円。しかし一般的なS660であれば、車両150万円前後で好条件な一台がごく普通に見つかる。

 MT車とAT車の比率は6:4で、価格は「AT車のほうが若干安い」といった状況。考え方次第ではあるが、中古車としてのバランスがいいのは車両150万円前後の6MT車だろう。さほどこだわる必要はないが、上級グレードの「α」ならなおよしである。

・中古相場:約150万~480万円
・年式:2015年~2022年
・入手しやすさ:★★★★★

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