不正減少となるか!?　「高速料金未払い」が車検証上の使用者にも請求可能に!!

　意外と多いという「高速料金の未払い」。今までは運転者のみに支払いの請求が行われていたのだが、加えてクルマの車検証に記載された「使用者」にも請求がいくように変更された。この改正が閣議設定された真意とは!?

※本稿は2023年9月のものです
文／片岡英明、写真／Adobe Stock（トップ画像＝beeboys＠AdobeStock）
初出：『ベストカー』2023年10月26日号

■高速料金の未払いをオーナーにも請求可能に!!

　道路整備特別措置法、独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構法の一部改正が閣議決定し、料金に未払いがあった場合に、運転者に加えて車検証上の使用者にも請求できるように変更されました。

　社用車であれば、その会社に請求が行くわけです。

【片岡氏のコメント】

　前にニュースのコーナーで高速道路を維持していくために通行料金の徴収期間を50年延ばしたから、今世紀中の無料化はないと書いた。国土交通省や運営会社は、この先も貪欲に通行料金をふんだくろうとしていることが、今回の発表でわかったよね。

　料金を踏み倒す人や会社は、意外にも多いようだ。料金所を強行突破し、通行料を払わないとナンバープレートなどから違反車両を突き止め、ドライバーに支払い請求を出している。だが、法の穴をついて請求を逃れる人もいた。

　そこでドライバーだけでなく、車検証に記載されている「使用者」にも通行料金の支払いを請求できるように法を改正したのだ。ビシビシ取り締まってほしいとは思う。

　だが、強引に取るだけでなく、善良なドライバーや常連さんには割引を拡大するなど、もっと優しくしてほしいよね。