もう昔の彼女くらい会いたい! 昭和のクルマ好きに愛された日産サニーは今でも元気にやっているのか?

■オマーンで販売首位! なんと中東の人気車だった!

中東諸国で販売されている現行型サニー
中東諸国で販売されている現行型サニー

 その後、サニーは型式呼称が「N型」となり、おもに新興国向けのコンパクトセダンとして生き残り続ける。

 10代目(N17型)が発表されたのは、2011年、中国広州自動車ショーでのこと。プラットフォームは新興国向けのVプラットフォーム(マーチK13も同じ)を採用し、エンジンは効率に優れたHR15DE型を搭載した。

 この10代目は中国、インド、ミャンマーで生産されたが、ボディサイズに対して広い室内と良好な燃費が支持を集め、中国や東南アジアではヒット作となった。同型車を使ってアライアンスを組むルノーも、「スカラ」という兄弟車を作っている。

 しかしその後、サニーの名は徐々に消え始める。たとえば中国では一回り大きなシルフィがその座を受け継ぎ、新興国ではアルメーラのネーミングが浸透するようになった。

 ではサニーは絶滅してしまったのか? 答えはノー。2019年の12月、サニーは11代目へと進化を遂げる。発表されたのは中東ドバイ国際モーターショーでのことだ。

 現状ではこの11代目サニーが現行モデルであり、中東諸国で市販されている。サニーは歴史の波に揉まれたが、今も海の向こうで元気に生きていたのだ! 

 その11代目サニーだが、外観を見てみると、日産車共通のVモーショングリルを採用し、クーペセダン風のルーフラインも実にカッコイイ。全長は4490mm、全幅1740mm、全高1455mmというから、ほぼリーフと同サイズといえよう。

 エンジンは1.6LDOHCのガソリン1種類で、118ps/149Nmというスペックをうたう。上級グレードとなるSLは17インチホイールを装着し、本革シートやアラウンドビューモニターも搭載する豪華装備が自慢だ。

 このサニーだが、中東では非常に高い支持を集めており、産油国のオマーンでは年間販売台数第1位の座を占めたほど。かつては日本でも人気車だったクルマが、海外で健在なのはうれしいことだ。

【画像ギャラリー】60年近い歴史を誇るサニーの歴史を駆け足で見る!(24枚)画像ギャラリー

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