■青春時代の思い出までが消えてしまうようで寂しい
1971年、エンジンが付いている乗り物なら何でも取り上げる、という「週刊ザ・モーター」が創刊され、そこでボクは自動車評論家業をスタートさせた。シボレーカマロは1967年の発売だ。
初代は1969年までの生産だったので、新車を試乗することはなかった。初めてカマロに試乗したのはたぶん1971年だと思うが、記事もメモも残っていない。
乗った証拠があるのは1985年6月の3代目。V6、3Lのクーペはデビュー当初は3速ATだったが、この時はもう4速AT。V6は5000回転まで回った。タイヤがグッドイヤーイーグルで215/65R16というサイズが時代を感じさせる。
次のカマロは翌年の3月。このときはV8、5Lのクーペ。トルクの太さが印象的、とメモされている。
おそらくこの時から毎年、カマロは試乗しているに違いない。そのカマロが生産中止になるという。なんだか青春時代の思い出が消し去られるようで、寂しい。
(TEXT/石川真喜照)
■デカくて不良っぽいカマロは常に畏怖の対象だったよ
シボレーカマロは常に畏怖の対象だったよ! なにしろデカいし不良っぽいじゃない? 乗ってるのは絶対ワルだ! みたいなイメージで、若い頃はサメみたいな2代目カマロを見るだけでビビり、ある種の憧れを抱いていた。
カマロを身近に感じるようになったのは、レトロデザインになった5代目から。初代のイメージだけど、初代は日本には正規輸入されてなくて、写真でしか見たことない。それだけに新鮮で、しかもワルというよりマニアという雰囲気になったんだよね。
現行の6代目もカッコいい。V8の6.2Lと4気筒2Lターボだけという、ものすごい極端なラインナップもステキだった。V8のSSは安くて超ド迫力、2Lターボは手軽で充分速い。どっちも好きだったよ!
7代目はEVになるらしいけど、そうなったらさすがに憧れも何も吹っ飛ぶね。カマロは6代で終わると思ってる。惜別!
(TEXT/清水草一)
【画像ギャラリー】さらば6代目カマロ!! 2024年1月で生産を終了する現行型シボレー カマロ(20枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方ものすごく残念ですが、アメリカでは未だに一部、BEV贔屓が根強い所ありますからね。逆らえない流れなんですね。
しかしモデル末期になる時期が悪かっただけで、更に次の代の頃にはICE叩きも沈静化しエンジン復活するかも。その時にはカマロの名前も復活させてほしい。