アメ車代表格が消える!? 2024年1月でカマロの生産終了が決定……伝統6.2Lエンジンから新型はEVへ

■青春時代の思い出までが消えてしまうようで寂しい

3代目カマロは2代目に比べてダウンサイジング。IROC-Zが最強モデル
3代目カマロは2代目に比べてダウンサイジング。IROC-Zが最強モデル

 1971年、エンジンが付いている乗り物なら何でも取り上げる、という「週刊ザ・モーター」が創刊され、そこでボクは自動車評論家業をスタートさせた。シボレーカマロは1967年の発売だ。

 初代は1969年までの生産だったので、新車を試乗することはなかった。初めてカマロに試乗したのはたぶん1971年だと思うが、記事もメモも残っていない。

 乗った証拠があるのは1985年6月の3代目。V6、3Lのクーペはデビュー当初は3速ATだったが、この時はもう4速AT。V6は5000回転まで回った。タイヤがグッドイヤーイーグルで215/65R16というサイズが時代を感じさせる。

 次のカマロは翌年の3月。このときはV8、5Lのクーペ。トルクの太さが印象的、とメモされている。

 おそらくこの時から毎年、カマロは試乗しているに違いない。そのカマロが生産中止になるという。なんだか青春時代の思い出が消し去られるようで、寂しい。

(TEXT/石川真喜照)

■デカくて不良っぽいカマロは常に畏怖の対象だったよ

レトロデザインで登場した5代目カマロ。映画『トランスフォーマー』シリーズや、ドラマ『HAWAII FIVE-O』など、メディアへの登場も多かった
レトロデザインで登場した5代目カマロ。映画『トランスフォーマー』シリーズや、ドラマ『HAWAII FIVE-O』など、メディアへの登場も多かった

 シボレーカマロは常に畏怖の対象だったよ! なにしろデカいし不良っぽいじゃない? 乗ってるのは絶対ワルだ! みたいなイメージで、若い頃はサメみたいな2代目カマロを見るだけでビビり、ある種の憧れを抱いていた。

 カマロを身近に感じるようになったのは、レトロデザインになった5代目から。初代のイメージだけど、初代は日本には正規輸入されてなくて、写真でしか見たことない。それだけに新鮮で、しかもワルというよりマニアという雰囲気になったんだよね。

 現行の6代目もカッコいい。V8の6.2Lと4気筒2Lターボだけという、ものすごい極端なラインナップもステキだった。V8のSSは安くて超ド迫力、2Lターボは手軽で充分速い。どっちも好きだったよ!

 7代目はEVになるらしいけど、そうなったらさすがに憧れも何も吹っ飛ぶね。カマロは6代で終わると思ってる。惜別!

(TEXT/清水草一)

【画像ギャラリー】さらば6代目カマロ!! 2024年1月で生産を終了する現行型シボレー カマロ(20枚)画像ギャラリー

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