「早期発見できてよかった!!」「キズを広げたっ!?」メンテンナンスは自分でやっていい? やっちゃダメ? 

■エンジンオイルの汚れチェックはDIYで、交換はショップで

「早期発見できてよかった!!」「キズを広げたっ!?」メンテンナンスは自分でやっていい? やっちゃダメ? 
車種によって異なるものの、カーエアコンのフィルターも比較的簡単に交換ができる消耗品。価格も2000円程度からとリーズナブルなため、工賃を抑えたいのであれば自分で挑戦してみるのもありだ

 いっぽうのエンジンオイルのチェックは、特別な工具や機器を必要としないためさらに簡単。

 エンジンが停止した状態でボンネットを開けたら、エンジンに付いているリング状のつまみ=オイルレベルゲージをゆっくりと引き抜き、あらかじめ用意しておいたウエスやペーパータオルなどでレベルゲージに付着したオイルを拭き取る。

 このときウエスに付着したオイルに透明感があれば問題ないが、黒く変色するなど汚れていたりザラザラする感触がある場合は、オイル交換の必要がある。

 続いてオイルを拭き取ったレベルゲージを再度しっかりと差し込みオイルの量をチェック。先端に付着したオイルが「F(上限)」と「L(下限)」の間に収まっていればOKだ。

 ただし、汚れがひどい場合は、オイル漏れ、残量不足を示す警告灯が点灯しているなどの緊急事態に陥ったとき以外、オイルの継ぎ足しはしないことが原則。  

 オイル交換は古いエンジンオイルを吸い出す器具や、廃油処理箱、オイルフィルターの交換が必要な場合はオイルフィルターなど、準備するものが多いのに加え、ある程度のスキルが必要となるため、DIY初心者はディーラーやショップに依頼するのをお薦めしたい。

■お財布にも優しい! 消耗品の交も自分でやれば工賃いらず

 クルマのパーツのなかには、消耗品として、その性能が大きく低下する前に定期的な交換が必要なものがある。

 そんな消耗パーツのなかでも、ワイパーゴムやエアコンのフィルターなどは比較的簡単に交換ができ、DIY初心者でも作業が可能な箇所だ。

 ワイパーゴムは、雨が降ったときに視界をクリアにし、安全に走行するための重要なパーツ。ワイパーゴムのみなら1本1000円以下で購入できるため、拭きムラができたり、動作時に異音がするようであれば早めの交換するのがお薦めだ。

 同じワイパー周りの消耗品であるウィンドウウォッシャー液の補充も、DIYで簡単にできるメンテナンスのひとつ。こちらも残量をこまめに確認し、タンクが空になる前に補充するようにしておきたい。

 また、エアコンの利きが悪くなったり、カビ臭い、生乾きの臭いがするなどの異臭がする場合はフィルターをチェックしてみよう。

 エアコンのフィルターは一部の車種を除いて助手席側のグローブボックス周辺に内蔵されおり、意外と簡単に取り外すことができるようになっている。

 取り外したフィルターにホコリがたまっているようならハケやブラシ、エアブローなどを使って落とし、水洗いが可能なものであれば流水でしっかりと洗うことで嫌な臭いが軽減することができる。

 ただし、カビで真っ黒になっているなど、汚れがあまりにひどい場合は新品に交換しよう。フィルター自体は2000~4000円程度で購入が可能だ。

■こんなところは自分でやっちゃダメ! プロに任せるメンテナンス

「早期発見できてよかった!!」「キズを広げたっ!?」メンテンナンスは自分でやっていい? やっちゃダメ? 
タイヤ交換時に重要となるのが、締め付けのトルク管理。一般的に普通車で10~12kg(約100~120N・m)、軽自動車では8~10kg(約80~100N・m)程度とされ、これを守らないと走行中にタイヤが外れて大惨事につながる可能性も

 愛車のメンテナンスはできるだけ自分でやりたい! という気持ちはとてもいい心がけであるものの、素人が触ると大きな事故につながるものもあるだけに、そういった箇所のメンテナンスは、やはりプロに任せたい。

 特にクルマを止めるためのブレーキ周りは重要保安部品にも指定されており、正しく動作しないと命に係わる重大な事故を引き起こすおそれがある。

 そのため、ブレーキパッドやブレーキフルードの交換はプロに依頼しよう。

 意外に思うかもしれないが、タイヤの交換もプロに任せたい作業。これからの時期に必要となるスタッドレスタイヤへの交換や、タイヤを長持ちさせるためのローテーションといった作業も同様だ。

 その理由は、取り付ける際の適切なトルク管理やホイールバランスの調整などが必要となるため。加えてジャッキアップなど作業時に危険があることや、ブレーキと同じように作業ミスによるトラブルが大きな事故へとつながる可能性があるからだ。

 古いクルマでは簡単にできたバッテリーのメンテナンスや交換も、ハイブリッド化や電装品の多様化によって複雑化した現代のクルマでは、専門知識のあるプロの手に委ねるべきだろう。

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