■手作業はほぼムリ!! ドライアイスならエンジン内部もイケる
千葉県千葉市に店舗を構え、マツダ車を中心に多くのディーゼル車のドライアイス洗浄を実施している「F-Factory」。
コチラでは、吸気系の部品を外し、インテークやポートといった吸気回りに蓄積したススを除去することで、本来の性能を取り戻すサービスを実施している。
「スス」というとサラサラとした粉状のものをイメージするかもしれないが、エンジン内部に蓄積するススは熱やオイルなどの影響もあって粘度や硬度の高いものとなっている。
そのため、手作業で簡単に除去するのは至難の業!!
そこで活躍するのがドライアイス洗浄ということになるのだが、これは粒状になったドライアイスをエアーと共に高速噴射し、付着物を除去する。
イメージ的にはサンドブラストなどに近いものと言えば想像しやすいかもしれない。
ただ、サンドブラストは砂を高速でぶつけることで付着物を剥がすのに対し、ドライアイス洗浄はマイナス79℃という超低温によって付着物を瞬間冷却。
付着している母材との温度差によって熱収縮が起こってもろくなり剥がれ落ちるという仕組みとなっているのが大きな違いだ。
そのため、母材が樹脂やガラスなどの衝撃に弱いものであっても安全に付着物を除去することができるのである。
さらにドライアイスはそのまま二酸化炭素として気化してしまうため、サンドブラストなどのようにブラスト材が残ることもない。
そのため、エンジン内部に実施しても問題ないというメリットも存在しているのだ。
また作業に使用するドライアイスはイワタニが製造したものを使用しているが、工場で発生した二酸化炭素が原料となっているため、環境負荷が小さいものとなっている点も見逃せないポイントと言えるだろう。
さらにドライアイス洗浄時に外した部品の一部は超音波洗浄機を用いて内部まで洗浄も実施するので、かなりリフレッシュすることが可能だ。
■ディーラーの半額でできちゃう!!
なおF-Factoryではドライアイス洗浄のほか、専用の洗浄液を用いて吸気系、燃料ライン、タービン周り、DPFの洗浄を行うマルチサーブ洗浄も実施。
ドライアイス洗浄と同時に実施することで、クリーンディーゼル車特有のスス汚れはほぼ洗浄することが可能で、新車時のフィーリングを取り戻すことができるのだ。
同社でドライアイス洗浄とマルチサーブ洗浄のフルコースを実施すると、車種にもよるがマツダ車のクリーンディーゼル車でおおよそ20~25万円の予算が必要となる。
だが、同様の効果を得るための作業をディーラーで実施しようとすると部品交換になり、50万円以上の金額になることも珍しくないことを考えると費用対効果はバツグンと言えるだろう。
そのため、まだまだ愛車に乗り続けたいと考えている人や、アテンザ(MAZDA6)ワゴンのディーゼルMTのように、他に替えが利かない車種に乗っている人などにとってはこれらの作業ができるというのは朗報と言えるのではないだろうか。
もちろん不調が出る前の予防整備としてもオススメできるし、不調が出ている場合でもフルコースの洗浄でなくても本来の性能を取り戻すことができるケースもあるため、気になった人はまずは店舗に問い合わせしてみてはいかがだろうか。
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