■サイオンの終焉とサイオンが残したもの
サイオンはピークとなった2006年には約16万台を販売したが、2015年に販売は約5万6000台と低迷したこともあり、翌2016年にブランド廃止となった。サイオンで販売されたモデルの多くはブランド廃止を期にアメリカでは絶版となったが、86に車名を変えたFR-Sや前述のiAのようにトヨタブランドで販売が継続されたものもあった。
サイオンが廃止となった理由は、サイオンを通じたトヨタブランドへの移行が大きかったようで、それには特に2010年代に入ってトヨタ車がよくなってきたことも関係しているのだろう。
つまり、サイオンは好調だった時期に加え、長い目で見てもトヨタ車のアメリカでの拡販に貢献しており、その意味では存在感は薄かったにせよ、合格点以上の成果は残したと言えるのではないだろうか。
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コメント
コメントの使い方当時はオールマイティばかりイメージな中、個性派な車ばかり揃えて、実はトヨタって尖った車が一番多いメーカーなんだよと知らしめたのは、意味があったのでは。
実際アメリカ出身の社員と話題になったとき、トヨタは米国企業だと主張しつつサイオンはアヴァンギャルドと言ってたし、「消えたってなんで?レクサスも消える?」と話してましたから