SUV人気を追い風に装着車がひと昔前よりも俄然増えた印象のホワイトレタータイヤ。ジムニーやランクル、はたまたシティ派のロッキー/ライズなど、多くのクルマに付いている印象。そこで気になるのが、なんで白だけなのかってこと。その真相を暴露します!!
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】ホワイトレター似合うだろなぁ!! 再再販ランクル70ショートを写真で(7枚)画像ギャラリー■プリントじゃないの!? 構造が衝撃
タイヤ側面の文字が白く描かれているホワイトレタータイヤ。一見すると白い文字をペイントやプリントで表現しているようにも感じるかもしれない。
たしかに後からタイヤを白くペイントするマーカーや、文字や絵柄をプリントするサービスも存在している。
だが、タイヤメーカーが供給するホワイトレタータイヤに関しては、サイド部分に白いゴムを挟み込み、タイヤが完成したあとに表面の黒いゴムを削り取って白い部分を露出させているのだ。
そのため白い部分が一段盛り上がった形になっており、汚れや黄ばみが発生した場合でも、表面の汚れを除去すれば新品時の白さが復活するというワケである。
■赤でも青でも技術的にはイケる!!
このように白いゴムを挟み込むことでホワイトレターを表現しているということは、違う色で着色したゴムを使用すれば、ホワイト以外のレタータイヤを作ることも技術的には不可能ではない。
実際、レタータイヤではないものの、タイヤ側面にリング状のラインの入ったリボンタイヤでは、定番のホワイトリボンのほか、レッドリボンやイエローリボンのものも存在。
60年代にはアメリカンマッスルカーなどに装着されていた過去もある。
そのため現在でもそういったマニアなユーザーのために一部のタイヤメーカーはホワイトリボンのほか、レッドやイエローのリボンタイヤも生産しているのだ。
■まさかの需要ナシ!? これからも白がキホンに
ではなぜレタータイヤにもレッドやイエローがないのかというと、それは恐らく「そこまでの需要がないから」ということになるだろう。
前述したようにレタータイヤは一般的なタイヤよりも製造に手間がかかるため、金額も高めとなってしまう。
それ故、ある程度の販売本数が見込めない場合、一般的なタイヤよりもより高額になってしまうことは避けられないため、販売しないという選択肢をとっていると言えるだろう。
なお、現在ホワイト以外のレタータイヤとして、トーヨーの「オープンカントリー785」という1983年当時のタイヤパターンを復刻したタイヤがアイボリーホワイトレターを採用。
こちらもある程度の販売本数が見込めそうなジムニーに装着できるサイズに限定して販売しているのだ。
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