■N-BOXと208じゃシンプル度が違う!!
2022年、日本で一番売れたクルマはホンダN-BOX。2023年には新型にスイッチしたが、相変わらず絶好調だ。
一方ヨーロッパでは、僅差でプジョー208がトップだった。この2台のデザインを比べてみよう。
プジョー208のデザインは、いかにもヨーロッパ的で、走りのよさを強く予感させる。コンパクトながら、四輪がしっかり大地を踏みしめて離さないイメージだ。代償として、室内はかなりタイトだ。
N-BOXはどうか。こちらは「速さ」という呪縛から逃れ、究極のコモディティデザインに昇華している。何も飾らない究極のシンプルデザインで、想像を絶するスペース性を実現している。
日欧のニーズの違いと言えばそれまでだが、どっちが究極に近いデザインかと言えば、間違いなくN-BOXだ。
N-BOXのデザインには、削るところが何もない。これぞ禅の境地。こんなシンプルな形のクルマが最量販車だという事実も驚異だ。日本人はいつの間にか、悟りの境地に達している!
■ヴェゼルとT-Rocじゃ清々しさが違う!!
ガイシャの世界ではSUVが花盛り。現地ではSUVの販売比率が5割を超えており、デザイン開発にも当然力を入れている。一方、日本ではまだ3割程度だ。
ところがデザインを見比べると、国産SUVのほうが微妙に優れているような気がしないでもない。
2022年、ヨーロッパで一番売れたSUVは、VWのT-Rocだった。それとヴェゼルのデザインを比べると、ヴェゼルのほうが清々しくてカッコよくないか?
相手がヴェゼルじゃなくロッキー/ライズならいい勝負だが、平均しても国産SUVのデザインは、ガイシャ勢に対してほとんど互角か、僅差で勝っている。
販売の主力分野で、ガイシャが国産車に負けている! これは由々しき事態ではないだろうか! ガイシャの地位危うし!
【画像ギャラリー】輸入車のデザインが断トツ……は昔の話!? 日本車の攻めまくりデザインをチェック!!(41枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方車をどこまで使い倒すか、機能美の点で日本車にあまり魅力を感じない。
クーペなのかホットハッチなのかで大きく分かれる話なので、同列で比較するのはどうだろうなぁ?
そもそもゴルフがプリウスより格好良かったこともないし、技術的に優れていたこともない。
全世界で同じ車種を売っていたからゴルフの名が知られているだけで、それもプリウスが同じことをしたらあっさり敗北。その後はご存知ディーゼル排ガス不正、そこからEVごり推し転換するも結局EV分野でもトヨタに負けてます。
デザインだが、プリウスは相変わらず運転しにくそう。奇をてらいすぎ。新しさを強調したいかもしれないが、安全に運転できることの前提を考えたら、ゴルフの方がよい。車を運転する上では、デザインよりも運転しやすい方が大事。相変わらず後方確認が大丈夫か不安。
ブランドアイデンティティというデザインの考え方において、日本も欧州から学ぶべきところは多い。
日本メーカーは、賛否両論でもデザインの挑戦続けてる所が複数ありますからね。
所謂レトロ系や、過去のリニューアル商法は確かにリスク少ないですし、拒絶も起こり辛いです。
けれどそれは保守でしかない。実は自信が無いことの現れ。そして一番の問題は、そこで留まって進化が小さくなり、他に追い抜かれること