ベンツのインテリア賑やかすぎ!? 3年で新車価格「3割アップ」はやり過ぎじゃ……イマドキ輸入車の「気になるポイント」3選

ベンツのインテリア賑やかすぎ!? 3年で新車価格「3割アップ」はやり過ぎじゃ……イマドキ輸入車の「気になるポイント」3選

 イマドキの輸入車はツッコミポイントが多い。車重の重すぎるBEVに賑やかすぎるメルセデスベンツのインテリア、そして見るたび値上げされているクルマの新車価格……。輸入車たちよ、このままで大丈夫なのか!?

※本稿は2023年11月のものです
文/清水草一、写真/ベストカー編集部、日産、メルセデスベンツ、フォルクスワーゲン、テスラ、プジョー
初出:『ベストカー』2023年12月26日号

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■猛烈なEV化が進む輸入車勢

VWのID.4。2022年、ヨーロッパで最も売れたEVだ。「コンパクト」と言うが、車両重量は1950kgある
VWのID.4。2022年、ヨーロッパで最も売れたEVだ。「コンパクト」と言うが、車両重量は1950kgある

 最近のガイシャは、各社猛烈な勢いでEV化を進め、EVに開発力の過半を割いている。その結果、ニューモデルのかなりの部分がEVになっている!

 しかし、ガイシャのEVは、大抵デカくて重い。世界一売れているテスラモデルYは、車両重量1930kg。昨年ヨーロッパナンバー1だったVWのID.4も1950kgだ。こういうクルマが本当にエコなのか?

 そもそも「EVがエコ」というのは、生産から廃棄まで考えれば疑問、というのが大方の認識になりつつある。EV化はもはや環境対策というより、政治マターなのだ!

 仮に、EVのほうがハイブリッドより僅差でエコだとしても、日本のように充電インフラが整っていない国では、EVは不便だ。EV化を先行して進めるガイシャ勢は、日本(や途上国)では、徐々に魅力を失いつつある。

 最新のEVはバッテリーの耐久性が向上し、テスラなど30万km持つというが、そこまで使い倒されるかどうかは疑問。廃車になればバッテリーを処理する必要がある。テスラは100%リサイクルを謳っているが、中国ではEVの廃バッテリーが社会問題になりつつある。

■日本車の軽クラスEVに大期待!!

 いろいろ考えると今のところEVは、短距離用のコミューターが最も適しているんじゃないか? つまり日産サクラのような軽EVだ。

 サクラの車両重量は1080kg。テスラモデルYの半分強しかない。そのわりに電費はよくないが(無念)、生産から廃棄までを考えれば、中・大型EVに比べてかなりエコだ。我々日本のクルマ好きとしては、もっと多くの小型EVに登場してもらいたいところである!

 しかしガイシャ勢が、日本に適した安くて小さいEVを続々投入することはあるまい。それどころか、猛烈に高価で狂ったように速い、大量の電気を食うスーパーEVが次々と投入されている。そんなものがエコなはずがない! 話が逆だろ!

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