990S廃止されたけど……モニター8.8インチに大型化は大万歳!!　ロードスターの大幅改良モデルは買いなのか!?

　クルマで走ることの楽しさが味わえる、マツダ ロードスター。2023年10月に比較的大規模な改良を受けた。世のクルマ好きたちに愛されるクルマなだけに、その動向には常に厳しい目が光っている。マツダ ロードスターのマイナーチェンジは相応の改良だったのかを評価する。

※本稿は2023年12月のものです
文／渡辺陽一郎、写真／マツダ
初出：『ベストカー』2024年1月10日号

■大幅改良で走りも機能性もレベルアップ!!

　2023年10月に実施された改良は規模が大きかった。外観、インパネの中央に装着されるディスプレイ、安全装備、パワーステアリングの操舵感、エンジン性能などを改善している。新開発されたLSD（リミテッドスリップデフ）も採用した。

　LSDは減速側の作動を向上させたから、例えば下り坂のカーブに進入する時など、後輪の接地性が下がって走行安定性を悪化させやすい場面でも優れた効果を発揮する。

■価格上昇も内容考えれば不満無し!?

　これに伴って価格も高まった。ソフトトップのSスペシャルパッケージ（6速MT）は、改良前が290万6200円で、改良後は308万7700円だ。つまり18万1500円値上げされた。RS（6速MT）は25万7400円高い。原材料費の高騰などにも対応したが、機能の進化も考えると、一概に割高とはいえない。

●2023年10月改良の主な変更点
・一部グレードを除いてアシンメトリックLSDを採用
・エンジンフィールの改良
・内外装デザインの一部変更
・先進安全機能の追加
・8.8インチモニター採用

・マイチェン充実度：★★★☆☆
・価格：289万8500～430万8700円