アクアの中級グレードは同額も廉価グレードは値上げ!? マイチェン後の価格設定に込められたトヨタの戦略とは?

アクアの中級グレードは同額も廉価グレードは値上げ!? マイチェン後の価格設定に込められたトヨタの戦略とは?

 2022年10月にマイナーチェンジを受けたトヨタ アクア。GRスポーツが追加されたことを除いて、改良は小規模なものに留まった。にもかかわらず廉価グレードは値上げを実施。この「不相応な値上げ」にはやむにやまれぬ事情があった!?

※本稿は2023年12月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/TOYOTA
初出:『ベストカー』2024年1月10日号

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■規模の小さい改良で、低価格グレードはやや値上げされた

2022年の改良でオレンジのボディカラーを設定。GRスポーツグレードも追加
2022年の改良でオレンジのボディカラーを設定。GRスポーツグレードも追加

 アクアが2022年10月に実施した改良は、規模が小さい。外装色に4種類のツートーンとポップオレンジを加えて、Zに新しいシート表皮も設定した。装備では自動防眩インナーミラーを全グレードにオプション設定している。

 価格を改良前と比べると、中級のGとZは同額だ。しかし価格が最も安いBとベーシックなXは、1万7000円値上げした。ユーザーから見ると、改良前に比べて価格を高める要素はないが、メーカーや販売会社としては、オプションを加えたことでコストアップを招く場合もある。

 昨今の原材料費や輸送費の高騰もあり、これらを吸収しにくい低価格グレードは値上げを実施した。またコンパクトカーは価格競争が激しく、割高感が生じると、売れゆきに大きな影響を与えてしまう。そこで高価格のGとZは、価格を据え置いた事情もある。

●2022年11月改良の主な変更点
・自動防眩インナーミラーを全車にオプション設定
・ボディカラーにツートーン4色などを新設定
・Zグレードに新しい内装色やシート表皮を設定

・マイチェン充実度:★★★★☆
・価格:199万7000~259万8000円

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