■新しい価値観を演出するのが目的!? 使われなくなったワケ
アコードもカローラもクラウンも、ワゴンを名乗らなくなった頃にはもうワゴンブームは過ぎ去り、居住性や積載性に勝るミニバンがすでに全盛となっていた。
そこで、それらとは違った価値観を演出するため、これまでのワゴンとは違うものですよ、と印象付けるための改名だったのだろう。
アコードワゴンと言われればどんなクルマか即座に想像できてしまうが、アコード・ツアラーと言われればすぐにワゴンとは気づかない。
「ツアラー」とは旅行者などの意味を持つ単語だが、そのクルマに乗って出掛ける楽しい旅行を想起させるようで、シンプルにワゴンと言われるよりも、何となくワクワクするような……。
モデル生き残りのため、違った価値観を演出するため、ホンダも含め、各社で行われたステーションワゴンの改名。
しかし、名前はそれまでと違っても中身はステーションワゴンである。改名したにも関わらずアコードやクラウンのワゴンはその代限りとなってしまった。
やはり、名前だけでは新しい価値観の創造までは難しかった、ということなのだろうか……。
【画像ギャラリー】どれも「ワゴン」だけど呼び方はそれぞれ違う! 新旧国産ワゴン3台(3枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方