トラックドライバーの不足や労働時間超過の問題を抱える物流業界。自動運転車の隊列走行なども考えられてはいるが、一般車両との混走を考えると実現へのハードルは高い。そんな中、まさに「コロンブスの卵」的な驚きのプランが!?
※本稿は2023年12月のものです
文/角田伸幸、画像/ベストカー編集部、Adobe Stock(トップ画像=Kirill Gorlov@Adobe Stock)
初出:『ベストカー』2024年1月10日号
■中央分離帯をカートが走る! 高速道路の物流が変わる?
ドライバー不足や働き方改革といった現実を前に、物流の分野ではさまざまな改革案が検討されている。
高速道路でも、自動運転トラックの隊列走行や、専用車両のターミナル建設といった構想があるが、一般車両も走る本線を使う運用だけに、交通の円滑さや安全性をいかに確保するかが実現の大きな壁となりかねない。
そんななか、意外なプランが浮上した。高速道路の中央分離帯や路肩を使って、小型の自動運転カートを走らせようというのだ。
確かにこの方法なら、一般車両との混走を考えずにシステム設計ができるので、実現のハードルが下がるように思える。高速道路を走っていて、中央分離帯を小さなカートが行き来している光景を思い浮かべても、どこかほほえましい印象だ。
このアイデアを立ち上げた国土交通省としては、今後安全面などの課題を洗い出し、整備するルートを決めるという。その後に実証実験を行い、10年後をめどに実現を目指すというから、意外に早くその姿を見ることができるかもしれない。
筆者が思うに、この仕組みは東京~大阪といった長距離を結ぶよりも、東京~横浜といった短距離を高頻度で結ぶほうが適しているように思う。ぜひ実現させてほしい!
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