おおお…面白そう!! 現行ロードスターが「2L」に 凄腕エンジニアが仕掛ける「マツダらしさ」追求

「速さと質感」にこだわり、今後さらに熟成させていくそう

 楠氏によると、MAZDA SPIRIT RACING RSコンセプトのターゲットユーザーは、子育てがひと段落した世代で、1.5LのNDロードスターを所有していて普段の足として使いつつ、たまにサーキット走行をされているような人、とのこと。サーキット走行で技量が上がり、物足りなくなったときの乗り換え候補として提案したいそうだ。1.5Lのロードスターがもつ良さも認めつつ、2.0L化による魅力を熱望するファンにも応えたかたちだ。

 MAZDA SPIRIT RACINGは「速さと質感にこだわる」のがテーマ。走りの良さだけでなく、内外装にも質感が欲しいという声に応えるべく、アピアランスにもこだわった。シートはサーキットを想定したロゴ入りの専用バケットシート(RECARO製)と赤いシートベルトを採用し、センターマーク付きのアルカンターラハンドルも装備。他にも、センターコンソールやドアトリムなどの手が触れる部分には、アルカンターラが採用されている。車両後部のエンブレムや、ホイールセンターキャップには、MAZDA SPIRIT RACINGブランドの「R」のロゴが。ロゴに入れられたレッドのアクセントラインは、グレーのボディカラーにベストマッチだ。

 「日常でも質感を高く感じていただきたいと考え、色使いにもこだわっています。17インチホイールやハイグリップタイヤ、ワンオフのエアロパーツは、今回のショー向けの仮の姿ですが、コンプリートカーとして売るために、お客様の声を聴きながら、今後も全体のコーディネートをさらに熟成させていきます。」(楠氏)とのこと。また、レース参戦で培ったエンジンやシャシーアイテム、そしてエアロダイナミクスといったパーツも、順次織り込んでいくそうだ。ストラットタワーバーなど車体パーツも入れていくという。

シートはロゴ入りの専用バケットシート(RECARO製)、赤いシートベルトがオシャレだ。センターコンソールやドアトリムなど、手が触れる部分には、質感の高いアルカンターラで仕立てている
シートはロゴ入りの専用バケットシート(RECARO製)、赤いシートベルトがオシャレだ。センターコンソールやドアトリムなど、手が触れる部分には、質感の高いアルカンターラで仕立てている

価格未定だが、450万円オーバーは確実となる見込み

 販売価格は未定だが、同じエンジンを積んだ2.0LロードスターRSの最上級モデル「RS」(税込430万円)を超えることは間違いなく、450万円~470万円程になるのではと予想される。ロードスターのベース車「S」(税込289万円~)がリーズナブルなだけに、なかなか高額にも感じるが、楠氏によると、こうしたコンプリートカーが欲しいという声は多いそう。

 自分で手を加えてつくり込んでいくのもクルマの楽しみ方ではあるが、始めから完成されたコンプリートカーを手に入れるというのも大人の遊び方としてアリだと思う。普段使いをしながら、タイヤとブレーキパッドを交換するだけでサーキットも楽しめるを提案するMAZDA SPIRIT RACING RSコンセプト。コンプリートカーの発売時期や詳細が公表されるのが、非常に楽しみだ。

【画像ギャラリー】大人のコンプリートカー!! 東京オートサロン2024に出展された、MAZDA SPIRIT RACING RS concept(15枚)画像ギャラリー

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