街を歩いていると、大型車の「ピロピロピロ~ン左へ曲がります」「バックします。ご注意ください」という音声を聞いたことがあるはず。あれって大型車には搭載が義務付けられている音声なんだろうか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/Adobestock(トビラ写真=キリン3@Adobestock)、デンソー
【画像ギャラリー】「バックします」のボイスアラームを愛車に付けてみようかしら?(4枚)画像ギャラリー■令和7年からは装着が義務化!
物流や運搬に欠かせないトラックやダンプカーだが、交通弱者にとっては、思わぬ危険ともなりかねない。そのリスクを少しでも減らそうと活躍しているのが、バックアラームと言われる装置だ。
大型車が左折したりバックしたりするとき「ピロピロピロ~ン、左へ曲がります」「バックします。ご注意ください」といった音声を聞いたことがあるはず。これがバックアラームの機能だが、これってどんな大型車にも付いてる必須装備なんだろうか?
調べてみると、このバックアラーム、どんな車両にも付けられるアクセサリーとしてネット通販などでも販売されている。代表的なのがデンソーの「ボイスアラーム」。12Vと24V双方に対応しているので、その気になれば軽自動車やスポーツカーにも付けられる。価格は1万円前後だ。
話がそれた。肝心な「大型車の義務なのかどうか」だが、「今のところ義務じゃないが間もなく義務化される」が正解。ちなみに義務化されるのはバック時の警告(後退時警報=バックアラーム)のみで、左折時の警告は含まれていない。
いつ義務化されるのかだが、新型車については令和7年1月19日以降に発売される車両。継続生産されているクルマについては移行措置があり、令和9年1月19日までは装着が保留される。
どんなクルマが対象となるのか。こちらは意外と対象範囲が広く、「車両総重量が3.5tを超える乗車定員10人以上の乗用車」と「車両総重量3.5t以上の貨物車」が対象となる。
大きなダンプだけが対象かと思っていたら、いすゞエルフや日野デュトロ2tといった小型トラックでも対象となるので要注意だ。
ちなみにどんな音を出すか自体には決まりがなく、警告の音量のみが決められている。音量は「低」「通常」「高」という3つのレベルが定義されたが、その中で「通常(60~75dB)」の設定を必須とすることがルールだそうだ。
このボイスアラーム、日本が規格作りを主導して国際基準として採用されたとのこと。今後は世界のあちこちでも、バック時の警告音が響くことになりそうだ。
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