日本が誇るFFスポーツカーの金字塔、シビック タイプR。しかし現行のFL5型は人気が集中し、発売からほどなくして受注停止に。ところがビッグニュース。海の向こうのタイで、タイプRの予約が始まったのだ。こいつは受注再開の前触れじゃないの?
文/ベストカーWeb編集部、写真/ホンダ タイランド
■日本ではいまだに受注停止中だが……
2022年7月21日にワールドプレミアされ、9月2日から発売が始まった6代目シビック タイプR(FL5型)。
当然、発売直後から多くの購入希望者が殺到し、年末までにおよそ2万台を受注したが、コロナ禍や半導体不足の影響から思うように生産が伸ばせず、2023年1月19日には受注停止の発表がなされた。
それから1年以上が経過したが、いまだにシビック タイプRのホームページには「ご注文一時停止に関するお詫び」という一文が掲示されている。
ところがニュースが届いた。2024年1月25日、東南アジアのタイで、シビック タイプRの受注が始まったのだ。
実際、現地のホンダのホームページをのぞいてみると、確かに「1月25日午前10時からシビック タイプRの新規予約を開始する」と書いてあるじゃないか!
■200%の関税がかかりお値段なんと1660万円!
タイ仕様シビック タイプRのスペックだが、日本と同じ左側通行だから右ハンドル。エンジンパワーは320psと日本仕様より10ps低いが、これは計測方法による違いかもしれない。最大トルクは同じ420Nmだ。
しかし話はこれで終わらない。価格を聞いて腰が抜けた。現地価格は399万バーツ。日本円に直すと約1660万円!
タイは輸入自動車に対して200%の関税をかけているから(※6代目タイプRは日本の埼玉工場製)、日本価格の3倍以上という価格になってしまうのだ。それでも現地の富裕層にとっては手に入れたいクルマなのだろう。シビック タイプR恐るべし。
それにしても、タイでの予約が始まったとなるとタイプRファンとしては妄想を禁じ得ない。「タイ向けが作れるようになったのならば、日本向けの受注も再開されるんじゃないか?」
早速、ホンダの国内ディーラーに電話をかけてみたのだが、残念ながら近々予約を再開できるという話は聞いていないとのこと。まだまだ予約待ちの方への納車が完了しておらず、その解消が最優先だとのことだった。
しかし諦めてはいけない。シビックタイプRは生産を終えたわけじゃない。こうなったらのんびりと構えて、受注再開の報が届くのをじっくり待とうじゃないか!
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