■大開口でも強靭すぎるボディ
アイシスに乗っていると、ミニバンということを忘れてしまう。
各ドアが大きく、空洞となる部分が多いのだが、ボディ剛性がこれでもかというほどに高いのだ。
ボディが頑丈なおかげでサスペンションがしっかりと動き、車体の揺れも最低限で収まる。
ミニバンとは覚えないほどキビキビと走り、スポーツドライブも楽しめるだろう。
アイシスのボディが強いということを、最も強く感じたのが2011年の東日本大震災の時だ。
大津波が襲った三陸沿岸に、発災後あまり時間を空けずに入った筆者の目には、原形をとどめない数多くのクルマが入ってきた。
津波に飲まれ、何のクルマかわからないほど変わり果てたクルマが多かったのだが、アイシスだけは潰れることなくフレームを残していたのである。
パノラマオープンドアの面影が残るボディフレームは、大きな衝撃を受けても曲がらず歪まず、折れることもなくアイシスがそこにあることを物語っていた。
走行性能が抜群で、使い勝手が良く、堅牢なクルマ。技術者の技とアイディアが詰め込まれた正にドリームカーだ。
ミニバンというカテゴリーにとどまることなく、アイシスという形が完成形だった。技術者主導で、また復活してほしいクルマの一つである。
【画像ギャラリー】私のオアシスはどこへ? ミニバン界の異端児アイシスが凄すぎた!(10枚)画像ギャラリー
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