■今も愛され続ける理由
また、オーテックが12SRのために開発したエアロパーツも魅力。元々のマーチは空力特性的に決して優れたものではないが、フロントからリアにかけてエアロパーツを装着したことで、前後でダウンフォースを実現している。
1日で500km以上走行することもあるが、直進安定性が高くステアリングがドッシリとしているため、とてもマーチを運転したとは思えないほど疲れない。
そのうえで、マーチのシルエットを崩さない控えめなデザインである点も嬉しい。見た目は派手でなく、走りは本格的。新車で100万円台のホットハッチでありながら妥協しない「本物志向」な仕上がりが、マーチ12SRが長く愛される理由ではないだろうか。
近年、国内外メーカーで多くのホットハッチが登場し、日産もマーチ NISMO SやノートNISMO Sを販売していたが、「ホットハッチだけど大人っぽい」というクルマで考えると、なかなか乗り換える先が見当たらない。
それを裏付けるように、日産モータースポーツ&カスタマイズ主催で年に1度開催するオーテック車オーナー向けイベント「AOG 湘南里帰りミーティング」では、生産終了から10年以上経った今でも全国から多くのマーチ12SRが参加している(筆者も2022年、2023年に参加)。
そんな多くのファンを抱える名車の生みの親が語った開発秘話については、ベストカー2024年3月26日号の「クルマ界 歴史の証人」に掲載されているので是非読んでほしい!!
【画像ギャラリー】乗ると病みつきになるのよ!! 日産マーチ12SRを写真でチェック(8枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方ヴィッツターボの方がいろいろ手のかかる子だけど良かった
ニスモのように派手じゃなく外見が普通にみえるのがいい。
1200だけど結構速いし乗って楽しい車
スポイラーレスの設定があったのもさらによかった。
ニスモSと比べると、運転が楽しい車だった。
残念なことに、パーツの生産が終了して、維持がたいへんになってきた。