【記録より記憶に残る名車】 復活を期待したい一代限りのホンダ車4選


■エレメント

ホンダエレメント(2003~2005年)

 3台目はエレメントです。2.4L、DOHC i-VTECエンジンに4速オートマチックを組み合わせ、トルクフルな走りと低燃費を両立したSUVです。バンパーおよび前後フェンダーを別色塗装としたワイルドな外観は、このクルマの生まれ故郷であるアメリカの若者を狙っていました。

 運転席は、水平ラインを基調としたインストルメントパネルのデザインで、大型エアアウトレットやエアコンのダイヤルなど、操作系は大きくシンプルで、扱いやすいデザインをしていました。

 それでいて、キビキビとした楽しい走りはホンダらしさを発揮していました。フロントはトーコントロールリンク・ストラットサスペンション、リアにはリアクティブリンク・ダブルウイッシュボーンサスペンションを採用し、スポーティなドライビングフィールを追求しながら、がっちりと安定感のある走りを実現していました。

 大きく派手なアメリカンデザインと、日本市場の需要とがマッチせず、一代で幕を閉じたSUVでしたが、いまもし存在すれば、人気が出ていたかもしれません。

■HR-V

ホンダHR-V(1998~2006年)

 4台目はHR-Vです。1998年から2006年まで販売されていた、今でいうクロスオーバーSUVです。HR-Vとは、「Hi-rider Revolutionary Vehicle」の頭文字であり、既存のカテゴリには収まらない革命的なクルマという思いを込めて命名されたそうです。定員5名の3ドア&5ドアの2種類のボディに、エンジンは1.6リットルVTECエンジン、FFと4WD、そして5MTとマルチマチックS(CVT)を用意していました。

「インテリアがプラスチックを多用していてチープ」、「シートが堅くて乗り心地が悪い」、「後席の居住性が余り良くない」等々、HR-Vオーナーが気になる所は多々あったようです。しかし、全幅1,695mmと、当時の5ナンバーサイズとなるコンパクトなボディに、ボクシーなデザインの上屋、大きなタイヤを装着して勢をアップさせたデザインは、時代が違っていれば日本国内でも人気が出たかもしれません。

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