ショッピングモールのどデカい駐車場などで、「遠くからクルマの鍵が開けられたらなあ」と思うことはないだろうか。そんなときはリモコンキー(スマートキー)を頭にくっつけると遠くまで電波が届くという。ぎょへーマジか?
文/ベストカーWeb編集部、写真/Sixty Symbols, ベストカーWeb編集部
■まさかの検証動画を見つけた!
ショッピングモールやテーマパークなどにクルマを止めて歩き始めたら、同乗者がクルマに忘れ物をしてしまった。同乗者に鍵を渡してもいいのだが、「リモコンキーがもっと遠くから届けばいいのに」と思ったことはないだろうか。
そんなときに思わぬ動画を見つけた。イギリス・ノッティンガム大学のロジャー・ボウリー教授が「頭に鍵をくっつけるとリモコンキーの電波が遠くまで届く」という説を実際に検証しているのだ。
動画では、教授が広い駐車場に止めたカローラにリモコンキーで鍵をかけ、そのままずんずんとクルマから離れて電波が届かない場所まで移動する。
そこからリモコンキーを操作しても確かに鍵は開かない(=ハザードが点滅しない)のだが、頭にリモコンキーをくっつけた状態で操作するとなんとハザードが点滅したのだ。
まだ続きがある。教授はさらに歩いてクルマからもっと遠ざかった。今度はリモコンキーを頭に付けて操作しても鍵は開かないのだが、水が入ったポリタンクを頭に載せ、それに鍵をくっつけて操作するとあら不思議。鍵が開いたのだ!
■周囲の状況でバラつきはありそう
ご承知のとおりリモコンキーは、微弱な電波を送受信することで鍵の施錠・開錠を行う。
リモコンキーを頭やポリタンクに付けると遠くからでも鍵が開くようになるのは、人間の頭部やタンク内にある水分が影響しているかららしい。水分が送信アンテナの役割を果たし、遠くまで電波を届けてくれるというわけだ。
実際に編集部でも同じことを試してみた。なるほど、確かに頭に鍵をくっつけると遠いところからでも鍵を開け閉めすることができる。ポリタンクがなかったので1Lのペットボトルを頭に載せて試してみたのだが、こちらも効果を確認することができた。
とはいえ駐車場の状況や障害物の有無などによってばらつきがあり(屋内駐車場などはなにもしなくても電波がよく届いた)、電波の到達距離などを厳密に計測することはできなかった。もともとの電波が微弱なので、「どんな時でも大丈夫」といえるほどの効果はないようだ。
とはいえ試してみる価値は十分ある。今度広い駐車場にクルマを停めることがあったら、ぜひ頭にリモコンキーを当ててみてほしい!
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