プリウスEXにラフェスタJOY……エクストレイルディーゼルも!! 新型出たのに旧型も売り続けていたワケとは!? 国産「新旧併売車」6選

プリウスEXにラフェスタJOY……エクストレイルディーゼルも!! 新型出たのに旧型も売り続けていたワケとは!? 国産「新旧併売車」6選

 新型モデルが発売されると旧型は販売終了となるのが普通。しかしながら、稀に「新型モデル」と「旧型モデル」のどちらも販売されることある。どうしてそんなことが起きるのか? 国産メーカーの「併売車」をピックアップ!!

文/ベストカーWeb編集部 小熊雄太、写真/トヨタ、日産、三菱自動車

■2代目プリウス

2代目プリウスを「プリウスEX」として継続販売。主にビジネスユースに向けた展開だった
2代目プリウスを「プリウスEX」として継続販売。主にビジネスユースに向けた展開だった

 2009年に登場した3代目プリウス。当時の10・15モードで38.0km/Lという驚異の燃費をウリにして、発売から1か月で18万台を受注するほどバカ売れしたのはご存じの通り。

 しかしながら、同時期に発売されたガチンコライバル、ホンダインサイトは189万円から。3代目プリウスは最も安い「L」グレードで205万円で、価格面では若干劣っていた。

 そこで、超負けず嫌いなトヨタは2代目プリウスを「プリウスEX」と名付け、3代目と併売する形で延命。

 法人向けの販売をメインとしていて、ボディカラーは白、黒、シルバーのみと超シンプル。価格はインサイトの最安グレードと同じ189万円に設定。基本設計が古い分、お得感は無いのだが……。2011年にプリウスの弟分的存在であるアクアが登場したことから、入れ替わる形で販売終了となった。

■スカイライン(V36型)

2.5Lモデルのみ継続販売されていたV36スカイライン。スポーティグレードのタイプSもラインナップ
2.5Lモデルのみ継続販売されていたV36スカイライン。スポーティグレードのタイプSもラインナップ

 2014年にデビューしたV37(現行型)スカイライン。国内向けもフロントグリルにインフィニティのエンブレムがつき、よりプレミアムなセダンに仕上がっていた。

 そのうえ、発売当初は3.5Lのハイブリッドのみで、価格が449万円スタートと先代型と比較して大幅な価格上昇を招くことに。

 そこで、既存ユーザーを離さないようにと先代のV36型を継続販売することに。とはいえ、3.7Lモデルは3.5Lハイブリッドと被るため廃止となり、2.5Lのみをラインナップ。価格は299万4000円からと、今見るとかなり高コスパな価格設定だった。新型にダイムラー製の直4・2Lのターボエンジンが追加されたタイミングで販売を終えた。

■2代目エクストレイル

エクストレイルのタフギアなイメージを強調したエクストリーマーXも継続販売されていた
エクストレイルのタフギアなイメージを強調したエクストリーマーXも継続販売されていた

 2013年に登場した3代目エクストレイル。しかし、発売時のラインナップは2Lのガソリンエンジンのみだった。

 というわけで、エコカー枠として2代目のディーゼルモデルが併売されることとなった。しかも、通常グレードに加え特別仕様車のエクストリーマーXも引き続きラインナップする充実ぶり。ATに加え6速MTの設定があったのもアツかった。新型にハイブリッドが追加された2015年のタイミングで販売終了となった。

■初代ラフェスタ

ラフェスタJOY。何かとお金のかかる子育て世代のためを思ってか、エントリーグレードを残した当時の日産の良心が泣けるぜ!!
ラフェスタJOY。何かとお金のかかる子育て世代のためを思ってか、エントリーグレードを残した当時の日産の良心が泣けるぜ!!

 日産のエントリークラスミニバンとしてラインナップされていたのがラフェスタ。2010年には2代目が登場したのだが、初代がオリジナルだったのに対して2代目ではマツダ プレマシーのOEMモデルへと変更。そのうえ、エアログレードであるハイウェイスターのみの設定であったこともあり、初代と比べると少し価格帯がアップしてしまった。

 そこで、初代を「ラフェスタ JOY」というネーミングにして継続販売。上級グレードやハイウェイスター、ライダーは廃止され、廉価グレード「JOY X」のワングレードとなったが、179万円の価格はやっぱり魅力的。2012年12月で販売終了となり、ラフェスタはハイウェイスターのみとなった。

次ページは : ■デリカD:5(マイナーチェンジ前)

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