高級車というのは中古でもそこそこの値段がするもの。それが輸入車となればなおさらだ。しかし、ほんの少しだけ選択肢を広げれば、お買い得な一台が手に入ったりもする。ここでは高級輸入SUV&ステーションワゴンの「別モデル」の中からお買い得を探してみる。
※本稿は2024年3月のものです
文/伊達軍曹、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2024年4月10日号
■視点を少しだけズラせば輸入SUVも意外に安い
このジャンルで参考になるのは「レンジローバーヴェラール」だろう。
一番人気である現行型のレンジローバーを買おうとすると中古でも1800万円以上で、先代でも2017年式以降の世代は総額800万円以上。
しかしレンジローバーよりはやや小ぶりで、“美しさ”はレンジローバー以上と思われる「ヴェラール」であれば、やや人気薄ということもあり、走行4万km台の中古車でも総額400万円台で狙うことが可能。
前述のとおりレンジローバーより小ぶりであるため存在感や押し出しはやや劣るが、「そこは気にしない」と考えることができるなら、レンジローバーヴェラールの中古車は素晴らしい“セカンドライン”だ。
またそのほかパワーユニットが電動化される寸前の現行型ボルボ各車も、セカンドライン的視点で見るならかなりの注目株となる。
■高級輸入SUV&ステーションワゴンの「セカンドライン」
●ランドローバー レンジローバー ヴェラール(440万~540万円)
レンジローバー スポーツとレンジローバー イヴォークの、サイズ的にも価格的にも中間に位置するプレミアムSUV。とはいえビジュアルの美しさに関してはコレがナンバーワンかも。とはいえやや人気薄であるため、総額400万円の予算でもなかなか好条件な1台が探せる。
●ポルシェ マカン(320万~380万円)
ポルシェ初のコンパクトSUV。といっても日本の道では「ミドルサイズ」に感じられる。
高出力エンジンを搭載するGTSやターボ、あるいはマイチェンを経た2019年式以降はまださすがに高額だが、前期型のベースグレード(2Lターボ)やマカンS(3L・V6ツインターボ)であれば総額300万円台で、走りの質も充分以上。
●アルピナ B3 ツーリング(420万~580万円)
BMWにさらなる磨きをかけた完成新車を製造販売するアルピナ。そんなアルピナの、先代3シリーズツーリングをベースとするモデルがこちら。
搭載エンジンは最高出力410psの3L直6 ツインターボで、使用部品の重量公差は最小限であることが徹底されている。まさに超絶シルキーな乗り味は、人生一度は体験すべきものだ。
●アルピナ XD3(先代・320万~470万円)
先代BMW X3をベースとするアルピナモデルで、搭載エンジンは最大トルク71.4kgmの3L直6ディーゼルターボ。現行型は中古車でも1000万円近い予算が必要になるが、先代でも充分と考えるなら総額300万円台で検討可能。「ディーゼルのアルピナ」は、まさにツウの選択。正直かなり素晴らしい!
●ボルボ XC90(360万~440万円)
2016年に登場したボルボのフラッグシップSUV。最近の電動パワーユニット化された世代のXC90はさすがにまだまだ高額だが、純エンジン時代の世代ならば総額380万円前後で充分イケる。
●メルセデスAMG GLC43 4MATIC(先代・340万~390万円)
大人気のメルセデスベンツ GLCをベースとするAMGモデル。現行型の中古車はまだ流通していないが、先代でよしとするなら総額300万円台でまずまず好条件な1台が探せる。エンジンは367psの3L・V6ツインターボ。存在感も性能もいまだ充分以上だ。
●ボルボ V90 クロスカントリー(310万~380万円)
ボルボのフラッグシップステーションワゴン「V90」を嵩上げしたクロスオーバーモデル。これも電動化後の中古車は高いが、エンジン車は総額330万円前後で充分狙える。
●ボルボ V60 クロスカントリー(310万~370万円)
こちらは現行型V60の嵩上げモデル。こちらも純エンジン車だった世代なら総額330万円前後で楽勝だ。電動パワーユニットも悪くないが、やはりエンジンは気持ちいい!
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