■「ちょっとの時間も待てないヤツ……」と、思わず引かれるルール違反
最後は、筆者のクルマの助手席に座った女性がこの行為を見て、思わず「ちっさいオトコ!」と呆れていたルール違反ふたつ。
■コンビニワープ
信号のある交差点に面したコンビニの駐車場を斜めにカットして走行し、赤信号を待たずに左折するのが「コンビニワープ」と言われる行為。
少しの時間の赤信号も待てない輩のため、コンビニの駐車場内で「歩行者に注意して……」と徐行運転をするドライバーはまずいない。もちろん、駐車場に入るために歩道を横切る時も一時停止などナシ! がほとんどだ。
コンビニの駐車場に入ってから車道に出る行為自体に違法性はないかもしれないが、この行為によって実際にクルマに轢かれる悲惨な事故も起きている。
「コンビニは私有地で、公道ではないから道路交通法は関係ない」と言う人もいるかもしれないが、ショッピングセンター内の駐車場や事実上は道路として使われている私有地は、「一般交通の用に供するその他の場所(不特定多数の者が自由に通行もしくは利用できる状態の場所)」ともいえ、「公道」に含まれる可能性大である。
「公道」であればもちろん道路交通法の及ぶ場所。歩道または路側帯を横切って道路外に出入りする場合は「直前で一時停止し、かつ、歩行者などの通行を妨げてはいけない」に抵触し、安全運転義務違反に問うことも可能である。
■右折ダッシュ
これも、コンビニワープと同様に少しの時間も待てない輩による行為。ご当地では「茨城ダッシュ」「伊予の早曲がり」「松本走り」などと呼ばれ、交差点で赤信号から青信号になった瞬間に対向の直進車よりも右折車が強引に先に曲がるアレだ。
関東圏では「茨城ダッシュ」が有名だが、2023年6月には茨城県警が交通違反を取り締まる緊急の出陣式を行い、「茨城ダッシュは交通違反であることを認識してもらい、根絶していきたい」と交通部長は語った。
この茨城ダッシュ(右折ダッシュ)、「横断歩行者等妨害等」「信号無視」「交差点右左折方法違反」「交差点優先車妨害」などにあたる場合には(多くがあたるだろうが……)交通違反となる。
「違反にあたらないからイイ」「違反にあたるからダメ」ではなく、明らかに危険な行為であることは確かだ。他人や他車を巻き込む重大な事故を起こす前に、心当たりのあるドライバー今すぐやめていただきたい。
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