ランクルファンの「欲しい」が詰まったモデル
なぜ日本では、250が飛びぬけて人気となっているのか。150系プラドと200系ランクルが販売されていた時代も9:1くらいの割合で、プラドのほうが販売台数は多かったが、その理由は、日本でも適切なボディサイズと、定価で150万円以上も安い価格であった。250は、その150系プラドの実質後継車であり、注目が集まるのは当然ではあるが、人気の理由はそれだけではなく、250の力強い走りを想起させる伝統的なフォルムと、モダンで洗練されたエッセンスが見事に融合したデザイン、そして走破性と耐久性といった中身の充実が注目されているのではないだろうか。
250は、300シリーズよりやや小さいボディサイズながらも、本格オフローダーとしての基本性能や耐久性はしっかりと確保されており、本格的な性能と機能美あふれたフォルムとディテールを楽しむことができながら、最新のメカニズムとテクノロジーが投入されているなど、まさにランクルファンの「欲しい」が詰まったモデルだ。「プラド」と(略して)よばれることが多かった先代から、「ランクル250」という名になったことも、ランクルファンにとっては嬉しいことだろう。
エントリーモデルのGXディーゼルが税込520万円、VXガソリン車が545万円、ディーゼル車が630万円、最上級のZXディーゼルは735万円と、価格帯もボディサイズも上級移行したことで、販売台数としては150系プラドのようにはいかないかもしれないが、販売店によると、予約は殺到しているとのこと。購入できるかどうかもままならないというが、そんなクルマを手に入れることができる人が本当に羨ましい。
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