新型車がクルマ好きの耳目を集めるいっぽうで、ひっそりと役割を終え、姿を消していくクルマもある。ここでは、ヤリス、ノート、フィットの売れスジ3台に果敢に挑戦し、はかなくも消えていった絶版コンパクトカーをご紹介する。
※本稿は2024年5月のものです
文/永田恵一 写真/トヨタ、マツダ、日産
初出:『ベストカー』2024年6月10日号
※本記事の絶版年は基本的に生産終了年としています
それはまるで、流れ星のように儚く…..
今も昔も各メーカーの量販モデルに君臨するコンパクトカーだが、トヨタ ヤリス(旧ヴィッツ)、日産 ノート、ホンダ フィットの御三家がマーケットの大半を占拠する状況が続いている。それゆえ、三車以外のコンパクトカーは苦戦を強いられ絶版に……。
だがまだ諦めるには早いだろう。いつ画期的なアイデアが誕生するかなんて誰にも分らないのだから。今後の行方を見守ろう。
■WiLL Vi(1代限り・2000~2001年)
異業種協業ブランドのWiLLにより誕生。クルマの出来は問題なかったが、かぼちゃの馬車のようなスタイルが受け入れられなかった。
■トヨタ bBオープンデッキ(1代限り・2001~2003年)
初代bBをピックアップトラックのように架装。観音ドアで雰囲気は楽しげだったが、後席と荷台が狭く、中途半端な印象が否めず絶版。
■マツダ ベリーサ(1代限り・2004~2016年)
2代目デミオをベースに、小さな高級車を目指したコンパクトカー。コンセプトのわかりにくさと当時デミオが安かったことで苦戦し絶版。
■トヨタ iQ(1代限り・2008~2016年)
わずか全長2985mmながら4人乗りを実現したのは立派だったが、価格は安くなく、軽自動車とコンパクトカーを相手に苦戦してしまった。
■日産 キューブ(3代・2008~2020年)
大ヒットした2代目をキープコンセプトながら洗練させたが、2代目ほどのインパクトがなく埋もれてしまい販売が激減してしまった。
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