■WiLLシリーズの志は高かった!!
トヨタは2000年代初め、実験的なクルマとして異業種コラボブランドWiLLを展開していた。最初のViはカボチャの馬車、第二弾のVSはステルス戦闘機をイメージした内外装で大失敗。しかし、最後のサイファは現代のコネクテッド機能につながるG-BOOKを搭載するなど、それなりに存在意義を持っていた。
■一代限りで終わったレクサス車
レクサスは意地のようなものも含めた継続性も重要な高級ブランドだけに、日本展開開始から約20年が経っても一代で絶版というモデルは少ない。
まずIS Cは絶版が近かったSCの後継車を兼ねる意味も含め登場。絶版後は時間こそ空いたが、クラス違いのLCコンバーチブルが引き継いだ。
HSはトヨタ版のSAIほど大きな改良はなかったが、10年近く頑張ったことは評価できる。
CTは10年超えのモデルサイクルは百歩譲るとして、ここまで頑張っただけに、現行プリウスベースの直接的な後継車というのを見てみたかった感はある。
いずれにしてもレクサスは一代で絶版になっても、形態はともかく、何らかの後継車がある点は高級ブランドとしても評価できる。
■トヨタはGMが絡むと販売苦戦する!?
トヨタは以前、日米貿易摩擦緩和もありGM絡みのモデルを2台導入したが、両車とも一代で絶版に。
1台目のキャバリエは右ハンドル化はもちろん、ウインカーも右とし、価格も200万円以下とするなど、満を持して導入。しかし、同価格帯のトヨタ車含めた日本車にいろいろな意味で及ばず極度の販売不振。
2台目のヴォルツはNUMMI生産となる120系カローラベースのクロスオーバー。存在感が薄く低迷したが、SUV人気の今なら全然違う運命だったかも。
振り返ると、意外に多い一代限りのトヨタ車たちは楽しませてくれたのに加え、何らかの蓄積も残している。転んでもタダでは起きないのがトヨタらしい。
今後高効率化を図りトヨタの一代限りで終わるクルマは減るに違いないが、チャレンジし続ける姿は失わないでもらいたい。
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